コロナ禍の2020年12月に着任し、23年4月までの2年4カ月、駐豪大使として数々の難局を乗り越え両国関係の発展に尽力した山上信吾氏著作の「南半球便り─駐豪大使の外交最前線体験記」(文藝春秋社)が7月31日に発刊された。
在オーストラリア日本国大使館公式ホームページで102回にわたり発表されたニュースレター「南半球便り」を厳選して刊行。巻末には英文原稿2編が併録されている。
山上氏は、「日本の安全保障(戦略的パートナーシップ、エネルギー、食糧) にとって死活的に重要な国であるにもかかわらず必ずしもよく知られていない日豪関係に光を当て、現役として書ける限界を追求した次第です」と話す。
明瞭かつさわやかな語り口で日豪の外交が綴られており、肩ひじ張らずに日豪関係の最新事情が読めるエッセイ集だ。
同書は、日本全国の有力書店及びオンライン書店で購入できる。