海外在住の邦人が国政選挙に投票できる在外選挙制度の実現に尽力したシドニー在住の保坂佳秀氏が28日、死去した。90歳だった。
1933年生まれ。80年オーストラリア移住。現地企業で技術者として働きながら、83年に永住者を中心とした在豪邦人団体、シドニー日本クラブ(JCS)を立ち上げた。JCSの初代会長を務め、邦人の福祉活動などに取り組んだ。
90年代には在外選挙権の獲得に向けて活動した。黎明期のインターネットを駆使して海外の日系人団体と連携し、草の根の運動を展開。98年に海外投票を認める法改正が実現した。
保坂佳秀氏のインタビュー記事はこちら(2017年12月号P42〜P43)