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日本人学校と現地校、どちらを選ぶ?/オーストラリア教育あれこれ

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Q:来年からシドニーに引っ越すことになりました。年長の子どもがいますが、日本人学校と現地校、どちらに入れた方が良いでしょうか

 毎年年末が近づいてくると、オーストラリアに移住される人、または日本に帰国される方々からこのような質問を多く頂きます。

 ご家族の方針や将来のゴールなどいろいろな面を考慮する必要があるので、私からはどちらが良いとお勧めすることはできませんが、選ぶ時に気を付けたい幾つかの点を考えてみました。

 1つ目は年齢です。日本は入学する年齢の区切りが4月~翌年の3月までとはっきりしていますが、オーストラリアでは多少前後しても入学する学年を親が選ぶことができます。お子さんの実年齢だけでなく精神年齢も加味して、精神的に新しい環境になじめるかどうかを考慮しましょう。

 2つ目は、言葉の問題です。せっかくオーストラリアに来たのだから現地校の英語環境で育てたいと考える人は多いと思いますが、お子さんが新しい環境で、言葉の壁を持ちながら過ごせるのかどうかを考えなければなりません。性格的に全く問題ないお子さんもいますが、大きな負担に感じるお子さんもいます。

 日本人スタッフや教師がいる現地校もありますし、シドニーの日本人学校には主に現地の子ども向けに英語での授業を行う「インタークラス」もあります。学校によって、言語に対する方針、海外から移住してきた生徒に慣れているか、生徒へのケアなども違うため、学校見学の際に聞いてみることをお勧めします。





 3つ目は学校の規模やロケーションです。日本では有名私立やインターナショナル・スクールに通わせるため、小学生のうちから1人で電車で通学するお子さんをよく見かけます。しかしオーストラリアでは、小学生のうちは必ず大人が付き添わなければなりません。体力や安全面、緊急時の対応などを考慮し、特に低学年のうちは、遠い学校に通わせることを熟考する必要があります。

 また、学校やクラスの規模によって、小さいお子さんにはストレスになることがあります。自分のお子さんが、大規模な学校のクラスまたは少人数のクラスどちらで学ぶのが合っているのか、考えてみましょう。

 その他、経済的な面に関しても、オーストラリアの私立は学費が高額なので学校から資料を取り寄せて検討する必要があります。

 いずれにしても、学校を決める前には学校見学をしてみることが大切です。そして、お子さんの将来を見据えた上で学校を選ぶことをお勧めします。

回答

内野 尚子

在豪26年。デイケア、プリスクールAuthorizedSupervisor、補習校の教師兼代表を経て2007年UniversalKIDS設立。19年よりオンラインで保護者や教師向けのバイリンガル教育や子育てアドバイスも行なっている。
Web: universalkids.com.au

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