ご機嫌いかがですか、れんです。
各月の終わりを晦日(みそか)と言うのをご存知でしょうか。「晦日=三十日」で、月の30日目のこと。三十路の“みそ”と同じ読みです。「つごもり」とも読みます。それで1年の終わりである12月末日を大晦日(おおみそか/おおつごもり)と言うのです。「大つごもり」は明治時代の女流小説家である樋口一葉の小説のタイトルにもありますね。
ちなみに12月30日は小晦日と言うそうですが、”おおみそか”に対して”こみそか”とは読まず、「こつごもり」と読むそうです。小晦日は12月30日固有の名称で毎月の晦日の前日のことではありません。
さて、大晦日の年越しの夜には除夜の鐘を聞きながら年越しそばを食べるのが日本の定番でしょう。「除夜の鐘」とは大晦日の夜(=除夜)深夜0時をまたぐ時間帯に108回つかれる鐘のことです。108は人間の煩悩の数だと言われていて、年内に107回、年明けに1回ついてその煩悩を払うのです。
また、年越しそばは地方によっていろいろな食べ方があるようですが、「細く長く達者で暮らせるように」という願いが込められています。江戸時代の中期辺りから、主に商家で月末にそばを食べる「三十日蕎麦」という習慣ができ、それが大晦日にだけ残ったのが由来のようです。
2023年も残すところ30日余りとなりました。年頭に決心したことは守り抜けたでしょうか。どんなに小さなことでも1年間守り続けるには強い心が要ります。2度とない残りの2023年をしっかり頑張って、どうぞ良い年をお迎えください。
れん(書家/アーティスト)
アーティストとして永住権取得。作品“ふるさと”が国有財産として在豪日本国大使館蔵。豪・日・ドバイ・NZで作品展、大書ライブ、workshop多数。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に参加。シドニー総領事表彰。元号“令和” (総領事館蔵)、日立豪 “協創”揮毫。豪五輪委員会で応援大書。書道教室。LINEスタンプ販売中。
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