国際交流基金シドニー事務所で11月20日、日本食普及の親善大使・出倉秀男氏による「四條流庖丁儀式」(後援:キッコーマン、NSW豪日協会)が開催された。当地のフード・ライターや日本食レストラン関係者、日本文化推進関連団体などから多くの人が訪れた。
開催に先駆け、四條司家第41代当主の四條貴彦氏は「出倉秀男先生による1300年の歴史と伝統を誇る四條龍庖丁儀式講演イベント開催に当たり、心よりお慶び申し上げます。今後とも日本料理と庖丁儀式をとおして日本文化の海外普及活動への貢献を祈っている」とメッセージを送った。
庖丁式のお披露目を終えた出倉氏は「25年以上この地で庖丁式を行ってまいりましたがオーディエンスの方の理解もだいぶ深くなってきています。日本人は神社に行くと自然に手を合わせるなど神道カルチャーが自然にインプットされていますが、そのようなことはオーストラリ人の間でも起こり始めています。オーストラリアにおけるこれまでの日本料理の位置づけを更に超えて、文化的な側面を更に深く理解をいただくことで、両国の文化が融合する形で進化していく。それが食文化ではないかと思います」と締めくくった。