(文・写真=板屋雅博)
大会2日目となる1月15日、シングルス1回戦が行われた。期待された大坂なおみは、第16シードの強豪、カロリーヌ・ガルシア(30歳、フランス)と対戦した。
1年ぶりの4大大会であるため果たして試合になるのかと心配もされたが、最初から強打の打ち合いとなった。しかし徐々に力負けし、最後にブレークを許し、大阪は第1セットを4─6で落とした。第2セットも白熱した戦いになり、タイブレークにもつれたが、軍配はガルシアに上がった。
大坂は練習不足からか、左右前後にボールを振られると付いていけないシーンが見られた。それでも世界20位のガルシアと互角に戦い、今後の復活、来年の全豪での活躍を期待させるのに十分な一戦とした。
綿貫陽介(102位、25歳)は、ミオミル・ケツマノビッチ(60位、24歳、セルビア)と戦った。第1セットを先取し、会場を埋めた日本ファンを大いに沸かせたが、最後は逆転負けした。
ダニエル太郎(58位、30歳)は、米国のクリストファー・ユーバンクス(35位、27歳)にストレート負けした。
シドニー在住のオージー、リンキー・ヒジカタ(70位、22歳、土方凜輝)は、世界24位のヤン・レナルト・シュトルフ(33歳、ドイツ)と5セットのフルセットを戦った。ヒジカタは小柄ながらも、非常にシャープな動きで、鋭いボールを相手に的確に返した。第5セットもタイブレークにもつれたが、最後は体力負けした。しかし、世界24位との互角の戦いは今後に生かせるだろう。