(文・写真=板屋雅博)
テニス4大大会の今季第1戦、全豪オープンはメルボルン・パークで第3日が行われ、男女シングルスで最後の日本人選手となった西岡良仁(61位、28歳)が、第8シードのホルガ・ルーネ(20歳、デンマーク)と対戦した。西岡は全豪前の数カ月、けがによる体調不良でテニスは万全ではないと伝えられていた。
第1セットは、サーブや強打を次々と打ち込むルーネに対し、西岡は良いところなく一方的に失った。ところが、さすが昨年の同大会で16強入りを果たした西岡は、第2セットを6─4と盛り返した。
第3セットも西岡復調の流れは変わらず、タイブレークに持ち込んだが、3─7とわずかながら及ばずに落とした。最後は調子を持ち直したルーネに第4セットを4─6と取られ、最終的に3─1で西岡は敗れた。
戦前の予想では第8シードのルーネに歯が立たないと言われたが、体に故障を抱えながらも第2セットを奪ったほか、第3セットはタイブレークで白熱した戦いぶりを見せるなどかなりの善戦であったと言える。
男女シングルスにおいて、これで日本人選手は残念ながら1回戦で全敗となった。