カンタス、イギリス、アメリカ国際路線復活前倒しに

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アジア路線は先延ばしで両国と同日に

 1月5日、カンタス社はアメリカ、イギリスとの国際航空路線復活を3か月前倒しで進めると発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 一方、これまで両国との路線復活にさきがけて予定されていたアジア諸国との路線は、コロナウイルス安全を考慮し、4か月先延ばしにすると発表している。

 国際航空路線が予想していたよりも早く回復するとの期待が高まっており、カンタス社は、国際路線航空券発売を2か月前倒しで始めると発表している。

 アメリカ、イギリス両国では既にコロナウイルス・ワクチン接種が始まったことでカンタス社の国際路線復活に弾みが付いており、両国との航空路線復活は7月1日と発表されている。

 また、アジア方面の航空路線は逆に4か月先延ばしにされ、やはり7月1日からとなっている。

 ただし、航空会社各社がパンデミックに対応する姿勢を続けており、フライト・スケジュールが再度変更される可能性もある。

 同社は、両国への航空路線再開を10月まで延期していたが、複数のワクチン製造が始まっていることから3か月前倒しを決定したもの。

 イギリスはオクスフォード大学とアストラゼネカ社のワクチンの接種を始めており、アメリカもファイザー社とバイオンテック社のワクチンの緊急認可を決めている。

 2020年10月のカンタス社株主総会では、アラン・ジョイス・カンタス会長が、「アメリカ、イギリスへの国際路線の再開は2021年末まで無理だろう」と発言していた。

 一方、香港、日本、シンガポールなどとの路線は、トラベル・バブルがもっと安全になるまで時間を稼ぐためとして3月に予定されていた航空路線再開を7月1日に延期している。

 カンタス社の広報担当者は、「コロナウイルス蔓延状況の展開に対応して常時予定を更新している」と語っている。

 同社は、パンデミックのために海外で立ち往生しているオーストラリア国民を帰還させるという連邦政府の作業に協力し、少数ながら国際航空路線を飛ばしている。
■ソース
Qantas brings forward international flights to US and UK but pushes back Asian destinations

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