国内海外でコロナウイルス・ワクチン供給に困難発生

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全国的にワクチン接種が行き渡るのは2022年か

 国内でも海外でもコロナウイルス・ワクチンの生産・供給に困難が発生しており、一部の国民は2回目の接種が2022年初めまでもつれ込むことになるかも知れないと伝えられている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 しかし、連邦政府は依然として2021年10月末までには一通りの接種を終えるよう期待している。

 最初のグループとして400万人の1回目の接種を終える期日を3月末としてプログラム進行の目印としていたが、今では連邦保健省トップも予想は難しいとしている。

 連邦保健省事務次官のブレンダン・マーフィ教授は、「一回目の接種は2021年10月には完了しても、国内の専門家によるワクチン・タスクフォースは、アストラゼネカ・ワクチンの2回の接種には12週間の間隔を置くのが効果的としており、そうすると2回目の接種は12月中旬まで終わらないことになる。

 マーフィ事務次官は、3月11日午後の連邦議会コロナウイルス調査委員会で、「2021年10月末までには1回目の接種しか済ませていない人が大勢出る可能性がある。その頃までには全員が1回の接種を済ませており、ほとんどの人は2回目も済ませているはず。ごく少数、2回目の接種が少し遅れる人が出る可能性もある」と語っている。

 接種プログラムが始まって3週間近くになり、これまでに12万5,000人が1回目の接種を済ませている。政府は、1aグループ68万人弱の接種を6週間以内に済ませると発表していた。

 また、連邦政府は接種を希望する成人全員に10月末までに接種するという予測を固持していた。保健省のキャロライン・エドワーズ事務次官補は、「今もそのタイムフレームの中で接種を済ませたいと希望している。ただし、10月末までに2回の接種をすべて完了できなくても10月末から6週間以内にすべて完了するようにしたい」と語ったが、後になって、「その期間内に2回の接種を済ませることができなければ、2回目の接種は12週間後になる」と訂正している。

 2020年1月、連邦政府は、3月末までに400万人が1回目の接種を終えると期待していた。その後、4月初めに延期され、3月11日には連邦議会上院のケイティ・ギャラガー労働党議員が、「そのスケジュールは今でも可能か?」と質問し、マーフィ教授が、「CSLの生産能力がどの程度になるのかがはっきりしなければ400万人の接種がいつごろ完了するか予想できない」と答えている。
■ソース
COVID-19 vaccine supply problems may push national rollout into 2022

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