ABC選挙アナリスト、43分で労働党勝利宣告

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WA州選挙、同日開票で59議席中46議席獲得

 WA州議会選挙は、下院の59議席、上院の36議席を争って3月13日に投票が行われたが、野党自由党のザック・カーカップ党首が早くから敗北宣言していた通り、ABC放送のアントニー・グリーン選挙アナリストが投票締め切り後43分で、「労働党の圧倒的勝利」を宣告した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 即日開票で午後9時前には労働党が下院で46議席を確保、対する自由党は2議席、国民党は3議席、未確定8議席となっており、保守連合が未確定をすべて獲得しても合計13議席に留まる。

 しかも、カーカップ党首が落選しており、同州で党首が落選するのは1933年にジェームズ・ミッチェル・ナショナリスト党党首が敗れて以来初めてであり、さらにはリズ・ハーベー前自由党党首も落選という前代未聞の事態になっている。ハーベー前党首は2020年に党首を辞任し、カーカップ現党首に道を譲っていた。カーカップ党首は2017年に政界入りしたばかり。

 グリーン選挙アナリストは、「これまで保守色が強く、自由党の安定地盤とされていた南パース選挙区は、ジョン・マグラー自由党州議会下院議員が政界引退した後の選挙でコンピュータ分析でも労働党が17.5%得票率を伸ばしており、この選挙区で初めて労働党が勝利するだろう」と予測している。

 労働党の圧倒的勝利はほぼすべての州民が予想するところで、ABCTVのアンカー、ジェーン・ノーマン氏は、「自由党新下院議員は全員がトヨタ・カローラに乗れるくらいになる」と予測していた。選挙前の自由党議員数は13人。

 これまでのところ、労働党の得票増加率は12.9%、パース市都市圏では13.7%、郡部でも10.7%に達している。

 この開票結果には労働党支持者でさえ驚いており、ロッキンガム地区の労働党選挙本部では入ってくる開票結果にショック状態と伝えられている。
■ソース
WA Election 2021: Follow live as we cover the results, action and analysis

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