副党首「我が党も粛正しなければならない」
連邦労働党内で女性職員から、セクシャル・ハラスメントや女性に対する攻撃的な態度が指摘されており、リチャード・マールズ副党首は、「労働党内にもセクシャル・ハラスメントが起きていることには不快な気持ちだ」と語った。
ABC放送(電子版)が伝えた。
マールズ副党首は、「この指摘は党に対する告発であり、不快に思うとともに女性に対して非常に申し訳なく思う」と語っている。
元現労働党女性職員の個人フェースブックに掲載された投書は、労働党職員によるセクシャル・ハラスメントが起きているとしており、党幹部からは事態を憂慮する、そのような不祥事に正しく対処しなければならないとの発言が出ている。
News.com.auがフェースブックの内容を伝えており、議員、男性職員の攻撃的な態度、既婚男性が不適切なメッセージを送っていること、女性を蔑むコメントがあったことなどが挙げられている。
マールズ副党首は、「労働党は、このような問題について、他人を批判するような形でやり過ごすことはできない。これは我々の党であり、組織を粛正しなければならない。このような行為は実に忌まわしいことだ」と語っている。
フェースブックには、「男性が、女性職員の頭に近い壁を殴りつけ、その女性に対して”f***ing c***”と言った」ことや、「ある政治家がエレベータの中で女性職員にキスしようとした」とか、「他の議員は、太ももの間に隙間のない女とは寝たくないと発言した」などの書き込みがあると伝えている。
マールズ副党首は、「このような言動はいまわしいことであり、このようなできごとを証言する女性の勇気を認めたい。女性達の証言を信じるし、支持する」と語っている。
アンソニー・アルバネージ連邦労働党党首も、「女性達の申し立てを読んだ。実に忌まわしい問題だ。氏名を公表することはしないから、直接事実を証言してもらいたい。ハラスメント、女性蔑視言動、男性優位的な態度は政治のどちら側にもありえることだし、社会全体にあることだ。私達がしなければならないのは訴えに耳を傾け、対処することだ」と語っている。
■ソース
Female Labor staffers detail allegations of aggressive behaviour and sexual harassment