シドニー都市圏住民には外出を控えるよう勧告
NSW州で暴風雨の荒れる3月19日、州中北部海岸地域一帯の住民に同日夜までに避難するよう命令が出されており、また、州緊急救援局(SES)は、シドニー都市圏住民には重要な用事がない限り外出を控えるよう呼びかけている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
SESでは、ヘイスティングス川の水位が1.75mに達すればポート・マコーリーの低海抜地区でかなりの数の家屋が浸水すると予想しており、住民には同日午後8時までに避難するよう命令が出ている。
また、シドニー都市圏住民には、3月20日はかなりの大雨になると警告が出ている。
ポート・マコーリー町で避難命令の出ている低海抜地区は、North Haven、Dunbogan、Diamond Head、Laurieton、Kempseyの各地区。
SESでは、「一旦洪水が地区に広がれば、道路、水道、下水、電気、電話、インターネットなどがすべて寸断されると予想される。危険地区に留まって洪水に巻き込まれた場合、避難路もなく救助も危険な状態になりかねない」と発表している。
また、気象庁(BoM)は、北部河川地域と北部高原地帯の一部に強い雷雨の警報を発令しており、「今後数時間、警報発令地域では激しい雷雨があり、ところによって局地的洪水が予想される。被害地域としてはリズモア、グラフトン、テンターフィールド、カイオグル、ヤンバ、マクリーンなどが予想される」と発表している。
また、20日にはシドニー都市圏で「危険なレベル」の豪雨が予想され、各所で局地的洪水が予想されるため、住民はできるだけ外出を控えるよう勧告されている。
州中北部海岸地域に相当な水害の被害をもたらした気圧配置が南に移動しており、シドニー都市圏では100mmの降水量に達するところも予想されている。
BoMのアガタ・イミエルスカ予報官は、「シドニーの20日の豪雨はこの何日かの雨に比べてもかなり激しいものになる。ちょっと不便を感じる雨と危険で怖いほどの雨との違いといえる。そのため、シドニー都市圏住民は20日の予定を変更することを勧める」と語っている。
■ソース
Residents on Mid-North Coast told to evacuate due to floods as Sydneysiders warned to stay indoors