メトロ・ウェスト・パラマッタ線で通勤時間短縮狙う
5月12日付ABC放送(電子版)は、NSW州政府がシドニー市内ピアモントとハンター・ストリートにメトロ鉄道の新駅2駅建設を計画しており、駅計画地の建物の買収を始めると発表したことを報じている。
この2駅建設により、パラマッタ方面から都心部に向かう通勤客の通勤時間が短縮されることになる。
ピアモント駅はピアモント・ブリッジ・ロードとユニオン・ストリートの間の区画に建てられ、ハンター・ストリート駅は、ハンター・ストリートとジョージ・ストリートの交差点角、ブライ・ストリートとオコネル・ストリートとの交差点に出入り口が設けられる。
NSW州政府のアンドルー・コンスタンス運輸大臣は、「メトロ・ウェスト・パラマッタ線は約300万人を運び、所要時間も短縮するが、双方の駅建設で13棟の建物を買収することになる」と語っている。
ハンター・ストリート駅は、メトロ線と郊外鉄道線やライトレールとの連絡駅になり、ピアモント駅はピアモント・ブリッジへのアクセスが便利になる。
ピアモント駅では買収する建物は2棟、ハンター・ストリート駅では11駅で、特にフード・コートの入っているハンター・コネクションの建物が買収対象になる。そのため、コンスタンス大臣は、「ハンター・コネクションに入っているテナントのビジネスと協議し、十分に補償し、また、ビジネス移転にも協力する」と語っている。
さらに、「コロナウイルスのため、シドニー市内全域でビルの空き室率が8%近く上昇している。そのため、この13棟の買収はビジネスにとっても切り替えの好機になると思う」と語っている。
このプロジェクトの最終的な経費はまだ明らかにされていないが、既に104億ドルが予算に組み込まれており、グラディス・ベレジクリアン州首相は、「契約が終わるまで最終的なコストを発表することはしたくない」と語っている。
コンスタンス大臣は、「この新線は将来バッジェリーズ・クリークのシドニー第二空港とシドニー市内を結ぶ東西のリンクにもなる。そのため、連邦政府がこの鉄道の重要性に気づき、連邦政府から工事費の拠出があればありがたい。今後も訴え続けていくつもりだ」と語っている。
■ソース
City buildings to be acquired by NSW government for construction of two new metro rail stations