実績純肯定率が15%から8%に低下
スコット・モリソン連邦政権は、コロナウイルス・ワクチン接種計画がしばしば頓挫し、予定をはるかに遅れていること、また、パンデミック対応で様々なトラブルを経験していることなどが手伝って国民の間の健康不安は強く、支持率が下がっていることが伝えられている。
6月15日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
今回、モリソン保守連合政権に対する実績純肯定率が前回の15%から8%に下がっており、国民の間でモリソン政権に対する不満が高まっていることを示している。
特に医療、高齢者介護の運営でモリソン政権に対する否定的な見方が強く、この分野の運営で労働党の方が優れていると答えた回答有権者は29%、保守連合の方が優れていると答えたのは27%にとどまっている。
この世論調査は、SMH紙とメルボルンのエージ紙の委託を受けてResolve Political Monitorが実施した物で、与野党支持率にはそれほどの変動はないが、主要政策で保守連合政権支持率の軟化が示されている。一次支持率は保守連合が前回の39%から40%に、労働党が35%から36%へといずれも微増している。
同社のジム・リード代表取締役は、「与野党の勢力は伯仲しており、次期選挙の当落は予想が難しいが、保守連合支持率の低下は許容誤差を超えており、有権者の間でモリソン政権に対する信頼感が薄らいできていることを示すのではないか」と分析している。
モリソン首相の実績を肯定する回答者は1か月前には53%あったが、現在は48%に下がっており、逆に否定する回答者は38%から40%に増えている。そのため、純肯定率が15%か8%に低下している。
この世論調査は6月8日から12日までの間に1600人の有権者を対象にしてオンライン質問回答で実施し、選択肢の上の方が選ばれてしまうロバ投票を防ぐため、ランダムに並べられている。
■ソース
Voters mark down Scott Morrison on performance, amid concerns over health