州政府、7地方自治体中心に社会規制再導入
6月23日、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相とケリー・チャント主席医務官は、同22日午後8時までに16人がコロナウイルス陽性と判定されたと発表し、シドニー市と周辺6地方自治体に社会距離などの規制を23日午後4時より再導入すると発表した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
航空乗務員からデルタ株に感染したボンダイ在住のカップルから広がったコロナウイルスの新感染者は総数31人になっており、ボンダイを中心とした地域から南西方面に広がりつつある。
同日に発表された16人の新陽性者の半分は、6月21日にシドニー都心部から40km南西のウェスト・ホクストン地区で開かれた誕生日パーティで、ボンダイ・クラスター関連の人物1人の他約30人が参加しており、その後の検査で10人が陽性と判定された。
しかし、4人については感染経路が判明しておらず、保健当局は、どこかに感染経路が潜伏しているのではないかと警戒を強めている。
23日午後4時より、シドニー、ウラーラ、ランドウィック、ウェイバリー、インナー・ウェスト、ベイサイド、カナダベイの住民はやむを得ない理由がある場合を除き、当分の間、この7地方自治体地域から出ることができなくなる。
チャント主席医務官は、「誕生日パーティに出席した感染者は当時症状を見せておらず、その段階で一気にウイルスを広めており、パーティそのものがスーパー・スプレッダーになった。しかし、参加者は保健当局の措置に協力的ですぐに検査に応じ、直ちに自己隔離にも入ってくれた」と語っている。
23日午後4時からの規制として、非住居屋内空間は職場を含めてマスク着用が義務化される。また、歌唱、ダンスなどは以前の規制が復活する。また、屋内での立ち飲みは禁じられる。結婚式、葬儀を含めて屋内屋外の集まりでは1人あたり4平米の空間確保が再導入される。
社会規制は域外移動禁止令の出る7地方自治体だけでなく、大シドニー地域、ブルーマウンテン、中部海岸地域、ウロンゴン、シェルハーバー両地方自治体域の住民にも適用される。
■ソース
NSW records 16 new locally acquired COVID-19 cases as social distancing restrictions confirmed