ホテル隔離中の帰国者5人が海外感染
7月10日、QLD州のアナスタシア・パラシェイ州首相は、7月9日午後8時までの24時間にホテル隔離中の帰国者のうち5人が海外感染の陽性と判定されたと発表している。国内感染は2日連続でゼロを記録している。
7月10日付ABC放送(電子版)が伝えた。
また、その24時間で14,054人の検査を行い、現在アクティブな感染者は合計49人になっている。
記者会見に立ったイベット・ダース保健相は、「QLD州にとっては2日連続で素晴らしい日が続いている」と語った。
2日連続で感染者が出なかったが、QLD州政府は市中のコロナウイルスを抑え込むため、マスク着用義務などの規制をさらに1週間続け、マスク着用義務は7月17日に解除すると発表している。
また、商業施設などの入店の際にはコロナウイルス接触追跡appでチェックインすることがすべての事業所で義務づけられており、ゴールド・コーストでの記者会見でメーガン・スキャンロン環境相は、「まだしばらく我慢してチェックインを励行してもらいたい。ビジネス界からのフィードバックを受け取っているが、反響は圧倒的だ。ほとんどの人が社会のために正しいことをする用意がある。ごく少数の人だけが新しい規則が実施されていることを説明しなければならない。市民にはまだしばらく我慢してもらいたい。どこでもこの1年間苦しい思いで経営してきた人達だ。その人達に八つ当たりしないでもらいたい。これらの規則はQLD州民を守るために実施していることを忘れないでほしい。このチェックイン制度があるからどこでも店を開いていられるのだから」と語った。
シドニー都市圏のデルタ株アウトブレークが他の州にも広がる様相が見えた場合、どのような措置を講ずるつもりかとの質問に対してパラシェイ州首相は答えなかった。
スキャンロン大臣は、「QLD州政府はNSW州内の状況をつぶさに観察している。前には州境閉鎖も行った。今後どうするかは主席医務官が熟慮して決める。政府は、QLD州のビジネス界にとって最大限の利益になるよう段階ごとにすべての証拠を検討している」と語った。
TAS州もQLD州のブリスベン、モートン・ベイ地域の警戒地区を解除した。そのため、両地区からTAS州に入る人には14日間の隔離もない。
■ソース
Queensland records a second day of zero new locally acquired COVID-19 cases