シドニーは57人逮捕、警察捜査班が参加者追及
7月24日、シドニー、メルボルン、ブリスベンの都心部で反ロックダウン・反ワクチン派が道路使用許可を拒否されたにもかかわらずマスク不着用・密集状態で集会とデモ行進を行い、警官隊と衝突した。この事件でシドニーでは57人が逮捕され、NSW州警察は特別捜査班を組織して現場から逃げた参加者の追及を始めた。
同日付ABC放送(電子版)が伝えた。
いずれもコロナウイルス蔓延または蔓延が危惧される中での集会で道路使用許可願いは却下されていたが、シドニーでは参加の群衆がジョージ・ストリートを閉鎖した警官隊ともみ合いになり、警察は57人逮捕の他、公衆衛生命令違反など90件の違反罰金通告書を手渡した。特別捜査班設置により、今後更に逮捕者が増える見込み。
反ロックダウン派は午前11時頃からブロードウェイのビクトリア・パークに集まり始め、デビッド・エリオットNSW州警察大臣は、「今日集まったのは3,500人ほどの身勝手なトンマ達だ。連中は自分達が法律より偉いと思っているらしい」と発言、刑事22人が現場から逃れた参加者をとことん洗い出して逮捕すると語っている。
ビクトリア・パークを出た群衆は「自由」と叫びながら都心部に向かい、タウンホール前まで移動した。さらに警官隊と衝突し、再びビクトリア・パークに戻って解散している。
メルボルンでもやや小規模な反ロックダウン行動があり、州議会前で何者かが発炎筒に点火して騒いだ。
また、ブリスベンでは植物園に数百人が集まった。
タウンホール前では群衆が騎馬警官らに瓶を投げるなどして騒ぎ、一部は歩道のひさし屋根に登るなどしており、また、1人はバスキングの火吹きを演じて警察官に逮捕された。
一部の参加者は子供連れで参加しており、マスクを着けている者はほとんどおらず、「目覚めよ、オーストラリア」などのプラカードを掲げ、国旗を振り回していた。
NSW州警察が声明を発表し、「市民の発言の自由、平和な集会の権利を認め、支持するものではあるが、この抗議行動はコロナウイルス公衆衛生命令違反であり、社会の安全を守ることが警察の最高の義務である」と述べている。
■ソース
NSW Police set up strike force to find anti-lockdown protesters after thousands shut down Sydney CBD