ブリスベンの高校生徒関連でさらに6人陽性
7月29日、ブリスベン市インナーウェスト地域の高校女生徒(17)が陽性と判定されていたが、さらに6人が陽性と判定され、いずれもこの高校生徒と関連した感染者と確認されたため、QLD州政府は7月31日午後4時より3日間の抜き打ちロックダウンを発令した。
7月31日付ABC放送(電子版)が伝えた。
同日、ジャネット・ヤング主席医務官は、「感染が憂慮される場所はかなりの数にのぼると予想される」と語っており、この高校生の4人の家族も全員が陽性と判定されている。また、高校生の家庭教師をしているQLD大学医学部学生、家族の1人が通っているセント・ルチア地区アイアンサイド小学校の職員1人も陽性と判定されている。
ヤング主席医務官は、「ゲノム解析の結果、このクラスターの陽性者全員がこの高校生と同じウイルスに感染しており、さらにホテル隔離していた2人の海外帰国者のウイルスと同一だった。この2人は陽性と判定されたが、そのうちのどちらかが7人の陽性者とどのようにつながっているのかはまだ明らかになっていない。しかし、全ゲノム・シーケンシングの結果、感染経路がつかめた」と語っている。
さらに、「短時日のうちに一気に伝播が進んでいるため、確実なことはまだ分からないが、最初に医学部学生が海外帰国者からうつされ、さらに家庭教師先の高校生の家族にうつし、小学校職員にも感染したものと考えられる」と語っている。
また、「ブリスベン市またはロックダウン地域の自治体地域にいたことのある者はQLD州保健局の『感染が憂慮される場所リスト』ウェブサイトをチェックしてもらいたい。接触追跡班が新陽性者の感染から現在までの足取りを緊急に調べている」と語った。
さらに、「家庭教師の医学部女子学生はかなりの数の施設に立ち寄っており、ロイヤル・ブリスベン婦人病院、QLD大学、プリンセス・アレグザンドラ病院内Translational Research Instituteなどにも行っており、また家族が病院に勤務している。さらには、女子高生もその家族も感染力のある時期に外出している。それをすべて洗い出さなければならない」と語っている。
イベット・ダース州保健相は、「QLD州民これまでにもまして警戒を強め、また、コロナウイルス関係規則を守らなければならない」と語っている。
■ソース
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