NSW州、増加止まらず新たに319人を陽性と判定

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州中北部アーミデール地域もロックダウン突入

 NSW州のコロナウイルス・クライシスはおさまる気配を見せず、8月6日午後8時までの24時間の検査でさらに319人が陽性と判定され、最悪記録を更新し続けている。また、死者も5人を記録し、州中北部のニューイングランド、北部高原地帯を含むアーミデール地方自治体域もロックダウンに突入した。

 8月7日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 死者のうち3人はリバプール病院クラスター関連と判明している。

 8月6日の検査で北部高原地帯で2人が陽性と判定されたことからアーミデール市、ガイラを囲む広い地域に8月7日午後5時よりロックダウンが実施され、ブラッド・ハザード州保健相は地域住民に外出を控えるよう求めた。また、陽性者の1人はニューカッスルで発生したクラスターとの関連が突き止められている。このロックダウンは8月15日零時1分に解除される予定で、条件は現在大シドニー地域などに発令されているロックダウンに準じる。

 また、ハンター地域のアウトブレークは、6日夜までに新たに4人が陽性と判定され、総数11人になった。新陽性者のうち2人はニューカッスル大学学生と伝えられている。

 先にポール・ケリー連邦主席医務官(CMO)が、「現在のコロナウイルス蔓延に対してサーキット・ブレーカの作動が必要だ」と語ったことに対して、ハザード大臣は、「州は厳しい外出規制を敷いているにもかかわらず不心得者が跡を絶たない。ポール・ケリーCMOのコメントを読んだが、何がサーキット・ブレーカなのかを教えてくれていない。NSW州のケリー・チャント主席医務官に尋ねたが、彼女も分からないと答えている。誰もが案じていることだが、NSW州と大シドニー地域にとって、サーキット・ブレーカとはみんなが規則を守ることではないか?」と語っている。

 新陽性者319人のうち、感染力のある時期に自宅隔離していたのは138人だけで、83人は感染力のある時期に外出し、市中を移動していた。また、98人については調査中となっている。

 リバプール病院クラスターは、同病院のコロナウイルス病棟勤務中に感染した病院職員が他の患者を感染させたことから始まっており、これまでに5人が亡くなっており、新たになくなったのは80代の男女各1人、90代の男性1人となっている。

 他に、シドニー都市圏南西部在住の60代の男性1人、インナーウェスト在住の80代の男性がいずれも市中感染し、ロイヤル・プリンス・アルフレッド病院に収容されたが病院で亡くなっている。

 2020年3月のパンデミック宣言以来、NSW州では84人がコロナウイルス感染で亡くなっている。
■ソース
NSW COVID crisis deepens after record 319 new cases found, Armidale plunged into lockdown

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