全員感染力のある時期を隔離で経過
8月7日午前、スティーブン・マイルズQLD州首相代理は、同6日午後8時までの24時間の検査で新たに13人がコロナウイルス陽性と判定されたと発表している。
同日付ABC放送(電子版)が伝えた。
マイルズ州首相代理は、「13人はいずれも感染力のある時期に自己隔離しており、感染の広がりを未然に防いでくれている」と称賛している。今回のQLD州南東部のデルタ株クラスターでは総数144人が陽性と判定された。
この州南東部ロックダウンを予定通りに解除するか、さらに延長するかは8月8日朝に決定される。
今回のクラスターは、ブリスベン市インナーウェスト地区のインドゥルピリー州立高校の生徒から始まっており、ゲノム解析からブリスベン市内のホテルで隔離に入っていた海外帰国者2人のうちいずれかが感染源とされているが、2人と高校生を結ぶ線がまだ突き止められていない。
新陽性者の1人は空手教室経由、5人はアイアンサイド州立小学校関係者からの家庭感染、4人はインドゥルピリー州立高校の生徒との家庭感染、1人はブリスベン・グラマー・スクールの生徒との濃厚感染と突き止められている。
マイルズ州首相代理は、「4万人を超える大きな検査回数で感染経路がすべて判明しており、いずれも感染力のある時期に自宅隔離するなどして市中感染の広がりを防いでくれている。今後もこの調子でいきたい。そうすれば早い時期にロックダウン解除、社会の正常化に入ることができる。ただし、今後もしばらくの間は現在の陽性者の家族などから陽性者が出続けることになる。今後も検査を続け、陽性者の家族らが自己隔離を続けていけば感染経路不明の陽性者の出ることもなく、蔓延を終息させることができる」と語っている。
ジャネット・ヤング主席医務官は、「現在1万人以上の人が自宅隔離の対象になっている。これらの人々は家庭内で新たに陽性者が出るたびにその時点から14日間の自宅隔離をしなければならない。陽性者の出た家庭からは14日間の隔離期間中に誰も外出して市中を移動することがないということが絶対必要だ。今日の数字には希望が持てるが明日どうなるかはまったく未知数だ」と語っている。
■ソース
Queensland records 13 new community cases of COVID-19, all in quarantine while infectious