ブリスベン市の学校クラスターは新たに7人が陽性
8月8日付ABC放送(電子版)は、QLD州南東部のいくつかの市・地方自治体に発令されていたロックダウンが予定通り解除されたこと、また、ブリスベン市内の学校数校に広がっていた学校クラスターでさらに7人が新たに陽性と判定されたことなどを伝えている。
この日、2032年オリンピックのブリスベン誘致活動のために訪日し、帰国後14日間のホテル隔離を終えたアナスタシア・パラシェイ州首相が記者会見に立ち、州南東部のロックダウンの緩和を発表した。ただし、一部の規制は今後も続けられる。
QLD州ではブリスベン学校クラスターの他に2人が陽性と判定されており、1人はゴールド・コーストで調査が続けられており、1人はケアンズで感染力のある時期の10日間市中を移動していた。そのため、ケアンズとその周辺地域は7日午後4時より3日間の緊急ロックダウンに入っている。
パラシェイ州首相は、学校クラスターで7校の児童や保護者がクラスターの間、自宅に待機し、学校関係以外への市中感染を防いだことを称賛し、さらに、「今朝の時点で11,177人が自宅隔離している。そのために大勢の人が感染を免れている。感染防止のために努力している市民には感謝してもしきれない」と語った。
学校クラスターのうち、4人はアイアンサイド州立小学校、2人はブリスベン・ボーイズ・グラマー、1人はインドゥルピリー空手教室の生徒の家庭感染者となっている。ジャネット・ヤング主席医務官は、「生徒は隔離に入った当時は陰性だったが、その後に陽性に転じている」と語っている。
ヤング主席医務官は、「ゴールド・コーストの陽性者と家族は現在自宅隔離に入っており、保健当局に協力している。また、採取したウイルスのゲノム解析を行っており、感染経路はいずれ判明する。ゴールド・コースト居住者はどんな症状があっても検査を受けてもらいたい」と語っている。
今後2週間は規制が続けられ、特にマスク着用が義務づけられる。学校は再開されるが、教職員、早期教育教員はマスクを着用しなければならない。その他に高校校内では生徒は全員マスクを着用することとなっている。高校でマスクを持参しなかった生徒に配るため、州教育省が小さめのマスクを注文している。
市民は自宅の住人を含めて10人までを自宅または公共空間に招くことができる。d
■ソース
South-east Queensland’s lockdown lifts after seven new cases linked to school cluster