VIC州、メルボルンのロックダウンさらに7日間延長

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20人が新たに国内感染陽性判定

 8月11日付ABC放送(電子版)は、ダニエル・アンドルーズVIC州首相が大メルボルン地域のロックダウンをさらに7日間延長すると発表したことを報道している。

また、感染者が立ち寄った施設や交通機関は290箇所にのぼっており、バス、鉄道も新たにリストアップされている。

 アンドルーズ州首相は、「正常な生活を望んでいるすべての州民が困難を感じている。自由で開放的な生活を望んでいるのにデルタ株のためにそれができない。今規制を緩和するとVIC州は瞬く間にシドニー地域のようなアウトブレークになる。明日にも州のビジネス支援策を発表するつもりだ」と語った。

 VIC州では8月10日午後8時までに41,571回の検査を実施しており、20人を陽性と判定、15人までは既知のアウトブレークとの関連が判明しているが、残り5人については調査が続いている。また、14人は感染力のある時期に自己隔離で過ごしているが、5人は外出して市中を移動していた。

 現在のロックダウンは8月12日午後8時に解除される予定だったが、今後早くとも8月19日まで延長されている。

 アンドルーズ州首相は、「感染経路不明の陽性者が5人もいるということがロックダウンを延長する理由だ。陽性者数があまりにも多く、しかも感染経路不明の陽性者が5人でも多すぎる」と語っている。

 ブレット・サットン主席医務官は、「州全域で一時濃厚接触者が12,000人を超え、感染が憂慮される場所が300箇所前後というのでは規制を緩めることはできない。この感染が憂慮される場所が大メルボルン都市圏全体に広がっており、また、陽性者の発生地区が北や西に限定されておらず、広い範囲に分散している。それでもメルボルンはこのアウトブレークを克服することができると信じている」と語った。

 また、NSW州との州境地域住民に対して特例として州境を往復することが認められている「州境バブル」も8月12日午後1時に発令されるが13日午後6時までは適用しない。『なぜ?』という人もいるかも知れないが、シドニーのデルタ株ウイルスはバイロン・ベイ、ダボ、アーミデール、タムワースへと飛び火している。それなら州境の町オルバリーにもウイルスが入り込むことは容易に予想できる。金曜日以降はNSW州境地域住民は州境交通には許可証が必要になる」と発表している。
■ソース
Melbourne lockdown extended by seven days as Victoria records 20 local COVID-19 cases

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