豪医師会、次期州首相に「専門家の勧告に従うよう」
10月2日付ABC放送(電子版)は、NSW州政府の発表として、10月1日午後8時までに新たに813人が陽性と判定され、10人がコロナウイルス感染症で亡くなったと伝えている。
また、グラディス・ベレジクリアン氏のNSW州首相辞任に伴い、豪医師会(AMA)が、「後継者は、コロナウイルス・ロックダウン脱出にあたっては医学専門家の勧告を重視するように」と発言したことを伝えている。
この日、NSW州AMAのダニエル・マクマラン会長は、「ベレジクリアン州首相は、州政府のコロナウイルス対策を編成する際には医学専門家の勧告を組み込んでいた。州首相後継者も前任者の慣行を守らなければならない。コロナウイルス・パンデミックから抜け出す道はまだまだ遠く、政府の決定に際しては必ず医学専門家の勧告を組み込むよう期待する」と語っている。
10人の死者は、50代が1人、60代が3人、70代が2人、80代が3人、90代が1人となっている。
60代の男性1人はコロナウイルス・ワクチン2回の完全接種を受けていたが、マウント・ドルイット病院で感染しており、基礎疾患があった。また、インナー・シティの60代の男性は自宅で亡くなっており、死後にコロナウイルス感染と判定された。レーク・マコーリー地域の80代の男性も自宅で亡くなったが、発症してから地域管区保健局の介護を受けていた。また、4人が未接種、5人は1回のみ接種済み、1人のみが2回の完全接種済みだった。
現在、州内の16歳以上の成人の87.7%が少なくとも1回のワクチン接種を受けており、さらに65.2%が2回の完全接種を受けている。
また、1,005人が病院に入院しており、うち202人がICUに収容され、うち99人が酸素吸入器を着けている。
■ソース
NSW records 813 COVID-19 cases and 10 deaths as NSW AMA issues warning to next Premier