新陽性者急減、未接種者の死亡続く
10月3日付ABC放送(電子版)は、NSW州政府の発表として、10月2日午後8時までの24時間に新たに667人が陽性と判定されたこと、さらに10人がコロナウイルス感染症で死亡したと伝えている。新陽性者667人は8月19日以来最低水準になっている。
このように1日のコロナウイルス新陽性者数は急減しているが、感染から死亡までに何日もかかることから1日の死者はこの数字を推移することと思われる。
ただし、ブラッド・ハザード保健相は、「わずか3週間前には1日で1,599人の陽性者発生という事態になっっていたが、このように低い数字になったのは州民全体がコロナウイルス感染防止に努力してきたからだ。しかし、10月11日より規制が緩和されれば新陽性者数が再び上昇する可能性もある。しかし、これは州民が勝たなければならない勝負だ」と語っている。
10月11日より、陽性者と濃厚接触のあった者の自己隔離がこれまでの14日から7日に短縮される。また、コロナウイルス陽性と判定された場合には接種履歴にかかわらず、すべて14日間の自己隔離に入らなければならない。
濃厚接触は、陽性者の家族構成員を示すものとして、また、濃厚社会接触は、陽性者の直ぐそばにいたパートナーや友人を示すものになる。そればかりでなく、保健当局も、特定人物のリスク評価を通して濃厚接触者と評価することができる。ハザード大臣は、「完全接種者で、一週間過ぎて陽性判定が出なかった者はその後に感染力を持つことはほとんどありえない。また、接種者数がNSW州政府の定めた目標値に達すれば、完全接種者がコロナウイルスに感染することはほとんど考えられない」と語っている。
■ソース
NSW sees ‘dramatic drop’ in COVID cases, with 667 new cases and 10 deaths