NSW州、2回の完全接種率70%を超える

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10月11日より完全接種者大幅規制緩和

 10月6日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、NSW州政府の発表として、州の16歳以上の成人の2回の完全接種率が70%を超えたこと、それに基づき、10月11日より完全接種者を対象に大幅に規制が緩和されることを伝えた。

 同日午後、NSW州保健局は、州内のワクチン接種会場、GPクリニック、薬局などで1,050万回の接種が行われたと発表した。

 ワクチンは、アストラゼネカ、ファイザー、モデルナの3種で、同局のデータによると、接種の1回目と2回目の間は約40日となっている。

 現在の1日の接種回数が維持されると仮定した場合、接種率が80%を超えるのは10月25日と予想され、11月1日には規制がさらに緩和される予定になっている。

 10月11日からはジム、喫茶店、レストランなどが再開するが、利用できるのは2回のコロナウイルス完全接種者に限られる。また、完全接種者はその日より自宅に完全接種者を5人まで招くことができる他、現在の規制の「自宅から5km」の円を超えることができる。ただし、都市圏から離れて郡部に行けるようになるのは16歳以上の成人の80%以上が2回の完全接種を済ませる時まで待たなければならない。

 NSW州のマリアンヌ・ゲール副主席医務官は、「今や16歳以上の成人人口の89%以上が最低1回の接種を受けており、素晴らしい州民の努力だが、来週、州の規制が緩和されるようになっても充分に警戒し、現在の保健アドバイスに従うように」と語っている。

 さらに、「誰もがパンデミック以前のような活動に戻りたいと望んでいることはよく知っている。しかし、州民が努力して獲得したこの成果を将来的に持続させたい」と語っている。

 この日、9月から始まったモデルナ・ワクチンの接種を受けた人の反応を集めたデータが発表された。接種後の副作用などの反応を報告した2300人のうち40%ほどが軽い副反応を訴えている。そのほとんどは疲労感、頭痛、筋肉痛、関節痛など一般的な症状だが、10%近い被接種者が、仕事、学業その他の日課を休んだと答えている。

 また、10%足らずの人が、吐き気など消化器官の症状や発熱を訴えているが、1回目のモデルナ・ワクチン接種後の何日かの間に医者の診断を受けに行ったり、病院の救急病棟を訪れたなどと答えている。
■ソース
Restaurants, gyms set to reopen as NSW passes 70 per cent double-dose mark

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