NSW州、新たに646人コロナウイルス陽性、11人死亡

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最低1回の接種率間もなく90%に到達

 10月8日付ABC放送は、NSW州政府の発表として、同7日午後8時までの24時間に新たに646人がコロナウイルス陽性と判定され、11人が死亡したと伝えている。

 また、NSW州では、16歳以上の成人人口の最低1回のコロナウイルス・ワクチン接種率が89.4%に達しており、90%を超えるのもそれほど遠くないと予想されている。

 この高接種率を根拠にしてNSW州政府は10月11日、次いで25日の大幅規制緩和を計画しており、この規制緩和は完全接種者を対象にしているが、豪医師会(AMA)は、「規制緩和を急ぎすぎ」と警告している。

 646人はすべて国内感染であり、海外渡航者・帰国者のホテル隔離中の発病は含まれていない。

 死者の1人はレベスビー地区のアリティ・ビーチウッド高齢者介護施設の80代の男性で、同施設のアウトブレーク4人目の死者。また、7人は未接種で、3人は1回接種のみを受けている。2回の接種を受けているのは1人のみ。また、5人はシドニー都市圏南西部在住、3人は同西部在住、1人は市内南東部、1人はシドニー都心部、1人はロワー・ノース・ショア在住となっており、年齢層は50代から80代まで。20216月16日からのアウトブレークの死者は414人にのぼっている。

 現在、NSW州では856人が病院に入院しており、そのうち170人がICUに収容され、うち75人が酸素吸入装置を着けている。

 規制が緩和されるとほぼ必ず感染者が増えることから10月に予定されている2度の緩和でも感染者が増えることが予想されているが、豪医師会(AMA)は、ドミニック・ペロテット新NSW州首相が規制解除に向けたスケジュールの前倒しを発表したことについて、「州政府の規制解除前倒しは、解除がより早期にしかもより加速して実施されることを示しており、早すぎ、速すぎる規制解除になる」との声明を発表した。

 ダニエル・マクマレンAMA NSW会長は、「一部ではNSW州政府は感染リスクを倍増している。新しい州首相がハンドルを握っているが、これまでに敷設したコースから外れる理由にはならない」と批判している。
■ソース
NSW verge of hitting 90 per cent first vaccine dose milestone as state records 646 cases, 11 deaths

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