各所で局地的洪水、ワラガンバ・ダムも5%増水位
2月7日、シドニー地域は大雨に見舞われたが、気象庁(BoM)はまだ数日続くと予報しており、各地で局地的洪水が発生、また砂浜が大波で浸食されるところも出ている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
NSW州内ではまだ各所でブッシュファイアが続いているが、数日連続の大雨予報とあって、郡部消防局(RFS)の消防士は歓迎している。
一方、州政府や緊急救援局(SES)は、今週末まで大雨が降り続く予報で各所で洪水や土砂崩れが予想されると注意を呼び掛けている。また、当局は、ドライバーに常識を働かせ、洪水の中を車で突っ切ることはしないよう呼び掛けているが、中部海岸地域のナララではSES隊員が洪水で立ち往生した車のドライバーを救助している。
これまでに州北部海岸地域のバイロン・ベイで280mm、コフス・ハーバーでも250mmの降水量があった。
BoMのジェーン・ゴールディング当直予報官は、「今後2日間で現在の気圧配置が東海岸地域で低気圧に発達し、危険な規模の豪雨をもたらす可能性もある。東海岸地域の低気圧はかなりの破壊力がある」と語っている。
シドニー地域ではオブザバトリー・ヒルで45mm、カンタベリーで48mm、都市圏西部では34mmなどの降水量があった。
シドニー地域の水源地は昨夜まで42%の水位だったが、ブルーマウンテン集水域で47mm、ネピアン集水域で41mm、ワラガンバで19mmの降水があり、週末の大雨の後には47%程度に回復する見込みとされている。
シドニー都市圏の道路状況は、ディー・ワイ、ドラモイン、ヤグーナ、ハーストビル、ローズビル、ノースブリッジ、カトゥーンバなどで道路が浸水している。また、鉄道もイラワラ線がウォーターフォールとシロールの間がバスの代替運転になっている。また、北部海岸線は倒木のために遅れが出ている。また、パラマッタ堰の溢水のため、パラマッタとライダルミアの間の区間もバスの代替輸送になっている。
混乱は今週末まで続くと予報されている。
■ソース
BOM forecasts intense, prolonged rain as flash flooding hits northern NSW and Sydney