感染源不明市中感染が懸念の的
10月4日、VIC州政府は過去24時間の新陽性者を12人、死者は1人と発表した。1日の新陽性者、死者発生数は減少を続けているが、メルボルン周辺で感染源不明の市中感染が出ており、懸念されている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
メルボルン都市圏の1日あたりの新陽性者発生数14日間平均は10月3日の12から4日には11.9になった。一方、感染源不明の市中感染は過去14日間で2人増え、13人になった。また、VIC州郡部の1日あたりの新陽性者発生数14日間平均は0.1からわずかに増えて0.2になった。
メルボルン都市圏では10月1日までの2週間の間に感染源不明の市中感染が13人に達している。
新陽性者のうち、6人はチャドストーン・ショッピング・センターのブッチャーズ・クラブの3人を含めたアウトブレーク関連とされており、さらに3人はアシュウッドのエレクトラ・パーク・メディカル・センター関連と突き止められている。
ブレット・サットンVIC州主席医務官は、「感染源不明の市中感染が14日平均でも増えており、気づかわれる。本日の数字には加えられていないが3人が感染源不明のままになっている」と語っている。
この3人は、メルボルン都市圏南東部と西部の住民と見られる。
ブッチャーズ・クラブ関連の陽性者が増えており、メルボルン都市圏の北にあるミッチェル・シャイアの1人もこのクラブ関係者で、このクラスターの陽性者総数は20人に上っている。
サットン主席医務官は、「この感染に関わっていることとしては、スーパー・スプレッダーの存在があるかも知れないが、濃厚接触はなく、日常的接触に留まっている。それに、チャドストーンの公衆便所のように不特定多数の人が共用する設備が感染源になった可能性もある」としている。
■ソース
Victoria records 12 new coronavirus cases and one further death, concerning uptick in mystery cases