年間140億ドルの石炭輸出産業に大打撃
中国政府はオーストラリア産の石炭の輸入を規制していたが、遂に本格的にオーストラリアからの石炭の輸入を無期限に禁止した。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
この措置は国内炭鉱業界にとっては年間140億ドルの輸出産業への大打撃となる。
この決定は、12月12日に中国国内10箇所の発電所代表と国家発展改革委員会の合同会議で採択されたもので、中国はオーストラリア産石炭の輸入を無期限に停止し、代替供給源として蒙古、インドネシア、ロシアからの輸入でまかなう他、国内産炭量を拡大するとしている。
中国政府直系の国営国際メディア、環球時報は、委員会が火力発電所に対して、「石炭供給価格を安定させるため、オーストラリア以外の国からの石炭を制限なしに輸入してよい」とのお墨付きを与えたとしている。
中国の石炭のスポット価格はこれまでにトンあたり$US90.82 ($120.17)を越えるまでになっており、これに対してオーストラリア産はトンあたり$US62.82で、中国は国内石炭生産者を守るため、輸入規制を行うようになった。
■ソース
Australian coal blocked indefinitely by Beijing