メルボルン1人、シドニー西部にも1人
12月21日午後8時までの24時間に44,466人が検査を受け、コロナウイルス陽性者がさらに8人増え、うち1人はシドニー都市圏西部、1人はノーザン・ビーチーズに立ち寄った後にメルボルンに帰った家族の少女が陽性、また、患者搬送関係の看護師1人が陽性と判定されている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
これにより、ノーザン・ビーチーズ・アウトブレークの陽性者は90人に達した。また、ケリー・チャント州主席医務官は、コロナウイルス感染がノーザン・ビーチーズ地域外にも広がる可能性を警告している。
12月22日朝の記者会見で、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、「クライシス対策閣僚会議でコロナウイルス規制をクリスマス前に再検討する考えであり、23日に具体策を発表する」と語っている。
また、濃厚接触、日常接触のおそれのある施設や公共交通機関のリストはさらにノーザン・ビーチーズ地域を超えて、シドニー都市圏、さらにオレンジ、グンダガイなど州内に広がっている。
チャント主席医務官によると、陽性判定を受けた看護師はシドニー都市圏西部在住で、数人のコロナウイルス患者の搬送に関わっていた。
さらに、「看護師のウイルスが海外由来の株かどうかゲノム解析を急いでおり、22日夜までには判明すると思う」と語っている。
また、陽性の看護師と職場で濃厚接触のあった職員1人が陽性と判定されているが、21日午後8時以降に判明しているため、23日朝発表の統計に組み込まれる。
ベレジクリアン州首相は、毎日の検査数の伸びとともに新陽性者数が急激に減っていることについて、昼夜を分かたず検査作業に携わる臨床検査技師に感謝の言葉を述べている。
また、コロナウイルス感染の経路になっている施設が増えていることを警戒しつつ、これまでの経過を検討し、クリスマス時期の規制を決めたいとしている。
■ソース
Sydney’s northern beaches coronavirus cluster grows to 90 after eight new positive infections recorded