NSW州、シドニーの規制にクリスマス考慮した緩和
12月23日、クリスマス・イブを翌日に控え、NSW州政府はシドニー地域に規制のクリスマス緩和を実施する他、ノーザン・ビーチーズ地域を南北2地区に分け、南半分のロックダウンを緩和し、北半分はこれまでのロックダウンを継続すると発表した。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、「今後3日間、コロナウイルス規制に関して、シドニー地域は3つの地域に分割される」としている。また、12月22日午後8時までの24時間に新たに8人が陽性と判定された。
マンリーからパーム・ビーチまでのノーザン・ビーチーズ地域はナラビーン・ブリッジとモナ・ベール・ロードのバハイ寺院東側を結んだ線で北と南に分けられ、北地区はロックダウンが続くが、南地区はロックダウンから通常の規制に引き下げられる。(ナラビーンにはピット・ウォーター・ロードがサウス・クリークを渡る橋、マレット・クリークを渡る橋、オーシャン・ストリートがサウス・クリークを渡るナラビーン・ラグーン・ブリッジがあり、過去の新聞記事にはピット・ウォーター・ロードがサウス・クリークを渡る橋がナラビーン・ブリッジと記述されている)
12月24日より26日まで、ナラビーン・バハイ線より北の地区では同じ地区の住民5人までを自宅に招くことができる。同じ期間、南地区の住民は10人までを自宅に招くことができ、客は地域外からでも良い。ただし、南北地区とも住民は各地区から出ることはできない。大シドニー地域では、10人までを自宅に招くことができる。また、12歳未満の児童はこの数には入れない。
ベレジクリアン州首相は、「このわずかな規制緩和も12月26日には再び再検討される。規制緩和しても、高齢者や弱者がいる家族は集まりを避けるところも多いと思う。各自が家族の事情にあった判断をするようお願いする」と語っている。
また、ブラッド・ハザード州保健相は、「70歳以上の高齢者のいる家族は客を招くことは考え直すべきだ。また、招くのであれば、戸外に集まり、できるだけリスクを避けるようお願いする」と語っている。
ケリー・チャント主席医務官は、「クリスマスの期間中、ノーザン・ビーチーズの高齢者介護施設への訪問はなるべく避けてもらいたい。高齢者介護施設事業者と話し合ってガイドラインも出されるが、リスクが大きすぎるので訪問は避けてもらいたいが、唯一の例外として入居者が末期の場合には現実的に考えて面会も認めるべきだと考えている」と語った。
8人の新陽性者のうち7人はノーザン・ビーチーズ・クラスター関連と判明しており、また、先に陽性判定を受けた看護師は、感染している海外帰国者の搬送に携わっていたが、帰国者のウイルスではなく、アバロン・クラスターからの感染と判明した。
■ソース
NSW records eight COVID-19 cases, Sydney lockdown restrictions eased for Christmas