予想されるショッピングやパーティの人出
ノーザン・ビーチーズ・アウトブレークは陽性者の行動範囲が広がっており、シドニー都心部にも及ぶにつれて、クリスマス・イブからボクシング・デーにかけての都心部の人出が懸念されている。
12月23日、グラディス・ベレジクリアンNSW州政府は、ノーザン・ビーチーズ地域をナラビーン・ブリッジを境にして北部地区と南部地区に分け、北部地区は12月26日までロックダウンを続け、マンリーまでの南部地区は、住民は同地区から出ることはできないが、大シドニー地域の住民が同地区を訪れることはできる、としている。また、12月26日に新しく規制を発表することになっている。
さらに、ケリー・チャントNSW州主席医務官は、「同アウトブレーク地域の陽性者3人がシドニー都心部のオフィスに勤務していたことが明らかになっている。都心北東部のオーストラリア・スクエア、MLCセンター、チフリー・スクエアなどに立ち寄った者は軽い症状でも感じたら検査を受けてもらいたい。また、コロナウイルスが都心部に潜伏している可能性があり、クリスマスを控えて十分に警戒してもらいたい」と呼びかけている。
NSW州では、12月23日午後8時までの24時間に60,184人が検査を受け、9人が市中感染の陽性者と判定されている。そのうち7人はアバロン・クラスターに関連しており、同クラスターは現在104人に上っている。また、残る2人のうち1人は北部海岸在住者、もう1人はシドニー都心部勤務者で、いずれも現在調査中。
ベレジクリアン州首相は、シドニー周辺市民に、クリスマス期間の活動を抑えるよう呼びかけており、「クリスマス・シーズンに活動を抑えることはつらいものがあるが、一つには隔離中の者を訪問することは絶対に避けてもらいたい」と呼びかけている。
クリスマスの間、300箇所の検査所が検査を続けることがきまっており、この時期に軽い症状でも出れば直ちに検査を受けるよう呼びかけている。
■ソース
Concerns of CBD coronavirus spread as Sydney prepares for Christmas celebrations