クロイドン・クラスターも拡大、政府規制強化
NSW州では、12月30日午後8時までにさらに10人が陽性と判定された。そのうち3人はシドニー・インナー・ウェスト、クロイドンで発生した別居大家族を巻き込んだクロイドン・クラスターとのつながりが明らかになっているが、どのような経路でクロイドンにウイルスが入り込んだのかはまだ判明していない。
ABC放送(電子版)が伝えた。
ノーザン・ビーチーズ・ロックダウンのさなか、元連邦首相のトニー・アボット氏が自転車でノーザン・ビーチーズの南地区から北地区に走るのが目撃されている。現在、ナラビーン・ブリッジとバハイ寺院を結ぶ線の北と南との間の交通は規制されている。
NSW州警察のミック・ウィリング副長官は、「運動は外出を許される4つの理由の一つであり、アボット氏は規則を破っていないが、コモンセンスを働かせるべきであり、氏の地区内にとどまるべきだった」と語っている。
30日夜までの24時間の検査回数は28,000人近くにのぼり、クロイドン・クラスターは9人に。また、5人はアバロン・クラスターとの関連が判明しており、1人は今月初めに陽性と判定された隔離患者輸送従事者だった。残る1人はシドニー都市圏西部に居住し、感染経路を調査中だが、グラディス・ベレジクリアン州首相は、「偽陽性の可能性もある」と発表している。
他にもホテル隔離中の海外帰国者から7人が陽性と判定されている。
12月30日、NTは、シドニー都市圏のリリ・ピリとサザーランドをホットスポットに加えたが、これまで両地区の陽性者は発表されていないため、メディアの記者が質問したところ、「限定された職場での陽性者発生で広がりが抑えられている場合にはプライバシーを守るため発表しない場合もある」と答えている。
大シドニー地域を完全ロックダウンする必要はないのか? と質問されたケリー・チャント州主席医務官は、「これまでのデータではその必要はない。もし、感染源不明の陽性者が増え、市民の受検数が増えないようであれば、市民全体の協力を促す措置を取らざるを得ないこともある」と語った。
■ソース
NSW records 10 new cases of COVID-19, Croydon cluster grows