オーストラリア主要企業で要職歴任

オーストラリアの酒類小売チェーンとパブ(英国式酒場)の運営でいずれも最大手の「エンデバー・グループ」(本社シドニー)は29日、航空大手ヴァージン・オーストラリア・ホールディングスの前最高経営責任者(CEO)、ジェイン・ハードリカ氏を次期取締役社長(MD)兼CEOに登用すると発表した。米国とオーストラリアで豊富な経験を持つ辣腕女性経営者に手綱を託す。
ハードリカ氏は2026年1月から正式にCEO職に就く。アリ・マービス取締役会長は声明で「ジェインは消費者向け事業を成功させてきた実績がある。数多くの複雑な組織を率いて、ブランドや資産のポテンシャルをフルに活用し、株主価値を著しく向上させてきた」と述べ、エンデバーの経営改革と成長に最適な人材だと強調した。
ハードリカ氏は米カンザス州出身。米ダートマス大で経営学修士(MBA)を取得後、米経営コンサルタント会社ベイン・アンド・カンパニーを経て、1994年に来豪した。大手会計事務所アーンスト・ヤング、航空最大手カンタス、カンタス傘下の格安航空会社ジェットスターCEO、ニュージーランドの乳製品大手a2ミルク・カンパニーCEO、オーストラリア・テニス協会会長、スーパー最大手ウールワース・グループ役員などを歴任した。
2020年11月から今年3月まで、バージン・オーストラリア航空の親会社ヴァージン・オーストラリア・ホールディングスのCEOを務めた。米ファンドのベイン・キャピタルの下で、コロナ禍で経営破たんしたヴァージンの事業再生を軌道に乗せた。
■ソース
Endeavour Group Managing Director and Chief Executive Officer (Endeavour Group)