与党労働党、単独過半数の勢い オーストラリア連邦選挙終盤情勢

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ハング・パーラメントの公算ほぼ消えた!?

 英国系調査会社「ユーガブ」(YouGov)は4月30日、最新の世論調査に基づき、オーストラリア連邦選挙(5月3日投票)の各党の獲得議席数を予測した。これによると、労働党は高確率で下院(定数151)で改選前の77議席を上回る単独過半数を獲得しそうだ。当初予想された「ハング・パーラメント」(少数与党、少数政権)となる可能性は低まっている。

 一方、保守連合は改選前を大幅に下回る敗北を喫する公算が高い。ただ、労働党と保守連合への一次得票率は、いずれも前回選挙より低下することが予想され、二大政党の凋落と少数勢力の拡大傾向は続くと見られる。

 ユーガブの最新の世論調査によると、選好票配分後の「二大政党別支持率」は、労働党(中道左派)52.9%、保守連合(自由党、国民党=中道右派)47.1%だった。

 選好票配分前の一次得票率に相当する「各政党別支持率」は、労働党31.4%、保守連合31.1%、急進的な環境保護政策を唱える左派「グリーンズ」(緑の党)12.6%、移民受け入れ削減などを掲げる右派「ワンネーション」9.1%、気候変動対策ファンドから資金提供を受ける保守系グループ「ティール」を含む「無所属」8.1%、「その他」7.6%だった。

 こうした調査結果からユーガブが算出した各党の予測獲得議席数(カッコ内は改選前議席数)は、労働党が84(77)、保守連合47(53)、グリーンズ3(4)、その他2(2)ワンネーション0(0)、無所属14(13)となった。

 また、同社が弾き出した選挙結果の確率は「労働党の単独過半数」が97.3%と圧倒的に高かった。ハング・パーラメントは2.7%、「保守連合の単独過半数」は1%とほとんど可能性がなくなっている。

■ソース

2025 Australian Election (YouGov)

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