トランプ米大統領との首脳会談は6月か オーストラリアのアルバニージー首相

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再選後初の外遊はインドネシアへ

米国のドナルド・トランプ大統領

 3日投票のオーストラリア連邦選挙で大勝して2期目の続投を決めたアンソニー・アルバニージー首相は5日、選挙後初の会見を開き、再選後初の外遊先としてまずは隣国インドネシアを訪問する方針を明らかにした。米国のドナルド・トランプ大統領とは6月に首脳会談を行う可能性がある。公共放送ABC(電子版)が伝えている。

 ジョン・ハワード首相(保守連合=在任期間1996年〜2007年)以降、オーストラリアの首相は就任後初の外遊で、地域の大国であるインドネシアを訪れることが慣例となっていた。しかし、アルバニージー首相は22年の前回選挙で勝利した直後に東京に飛び、ギリギリのタイミングで日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」の首脳会議に出席していた。

 また、アルバニージー首相は、トランプ米大統領から選挙後に電話があったことを明らかにした。首相は「私たちは『オーカス』(AUKUS=オーストラリアへの原潜導入を柱とした米英豪の安保枠組み)や関税について話し、引き続き議論することにした」と述べ、近く訪米する意向を表明した。

 首相は、カナダのマーク・カーニー首相から、6月に同国で開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)に招待されたことも明らかにした。オーストラリアはG7のメンバーではないが、招待国として出席する。サミットでトランプ大統領と首脳会談が開くか、これに合わせて米国を訪問して会談する可能性がある。

 今回の連邦選挙をめぐっては、最大野党・保守連合の敗因の1つとして「トランプ要因」があったとの見方がある。保守連合のピーター・ダットン代表(自由党党首)のイメージや政治姿勢がトランプ大統領と重なり、支持を落としたとの筋書きだ。

 ABCによると、この点について記者に聞かれたトランプ大統領は「彼(アルバニージー氏)は私に対して非常に親切で、私に尊敬の念を持って接してくれている。彼と(選挙で)戦ったもう1人の人物(ダットン代表)については、何も知らないんだ。彼(アルバニージー氏)とはとても良い関係を持っているよ」と語ったという。

■ソース

Albanese says he received ‘very warm’ phone call from US President Donald Trump(ABC News)

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