プリバーセック前環境相、ドレイファス前法相ら冷や飯 女性比率は50%維持

3日投票のオーストラリア連邦選挙で与党労働党が勝利したことを受けて、第2次アルバニージー内閣が13日、発足した。アンソニー・アルバニージー首相が同日、サム・モスティン連邦総督に改造内閣の人事を推薦。国家元首・チャールズ英国王の代理人を務める同連邦総督がこれを認証した。
新内閣は、リチャード・マールズ副首相兼国防相、ペニー・ウォン外相、ジム・チャーマーズ財務相ら主要閣僚は留任させ、小規模な改造にとどめた。
党内左派内でアルバニージー首相のライバルと目されたタニヤ・プリバーセック氏は、環境相から社会サービス相に横滑りさせた。この人事について公共放送ABC(電子版)は「ホスピタルパス(厄介な案件の押し付け)」と伝えた。事実上の降格と見られる。新環境相には前雇用・労使関係相のマレー・ワット氏を起用した。資源開発の認可の敏速化を図る見通しだという。
閣僚経験が豊富な前法相のマーク・ドレイファス氏は閣外に退かせ、後任に前通信相のミシェル・ローランド氏を登用した。前産業・科学相でイスラム教徒のエド・ヒューシック氏も閣僚職を解かれた。替わって同じくイスラム教徒のアン・アリー氏を中小企業・国際開発・多文化問題担当相として閣外相から閣内相に昇格させ、バランスを取る形となった。
なお、閣僚30人(閣外相7人を含む)のうち女性は15人。女性比率は改造前と同じ50%を維持した。
■ソース
PM letter to the Governor-General(The Governor-General of the Commonwealth of Australia)
Albanese shifts Tanya Plibersek from environment, in favour of ‘can-do’ Murray Watt(ABC News)