ハンマーヘッド顔のシャープな外観 独自開発の車載OS初搭載

トヨタ自動車の現地法人、トヨタ・オーストラリアは20日、主力SUV(スポーツ多目的車)「RAV4」(ラブフォー)の次期モデルを公表した。2026年上期にオーストラリア市場で販売を開始する。同国仕様車の詳しい性能やグレード構成、価格などは現時点で公表していない。
6代目となる新型の外観は、現行モデルの直線基調のラインを踏襲しつつ、フロントにはU字のヘッドライトを横向きに配置したトヨタ最新のデザインテーマ「ハンマーヘッド」(シュモクザメ)を採用した。
クルマの電動化が進む中、今回のモデルから従来のガソリンエンジンのみのモデルを廃止する。動力源は、内燃機関とバッテリー駆動のモーターを併用したハイブリット(HEV)と、HEVに充電機能を加えたプラグイン・ハイブリッド(PHEV)の2本立て。駆動方式は従来通り4輪駆動(4WD)と前輪駆動(FWD)から選べる。

クルマの最新トレンドは、スマホのように機能がオンラインで順次更新される「ソフトウェア定義型車両」(SDV)だ。新型RAV4もトヨタが独自開発した車載OS(基本ソフト)「アリーン」(Arene)を初めて採用したのもセールスポイントとなっている。
トヨタは1994年に初代RAV4を発売。世界に先駆けて「乗用車ベースの小型SUV」という新ジャンルを開拓した。モデルチェンジを重ねて大型化。小型車カローラや中型セダンのカムリなどとともに、自動車世界最大手トヨタの世界戦略車となった。近年のSUVブームも追い風となり、中型SUVのセグメントで世界屈指の人気モデルとなっている。
SUV需要が高いオーストラリアでも、RAV4人気の勢いは止まらない。年初来の車名別月間販売台数ランキング(オーストラリア連邦自動車工業会調べ)を見ると、現行RAV4はモデル末期にもかかわらず1〜3月に1位を記録した。直近4月も3,808台を売り、1位の小型トラック「トヨタ・ハイラックス」(4,121台)、2位の同「フォード・レンジャー」(4,031台)に次いで3位につけ、競争の激しいSUV市場でベストセラーの座を維持している。
■ソース
ALL-NEW, SIXTH-GENERATION TOYOTA RAV4 MAKES GLOBAL DEBUT(Toyota Australia)