ターミナルビルと滑走路完成

オーストラリア東部シドニー西方で2026年開港予定の西シドニー国際空港(WSI=ナンシー−バード・ワトソン空港)で、ターミナルビルと3,700メートル滑走路1本の建設がこのほど完了し、11日に公開された。
既存のシドニー国際空港(SYD)は、滑走路3本で処理能力が限界に近づきつつある。新空港は、シドニー国際空港を補完する2番目の空の玄関口として2017年、シドニー市内中心部から直線距離で約47キロ離れた場ジェリーズ・クリークで建設を開始した。

連邦政府とニューサウスウェールズ州政府は、シドニー市内中心部と西郊の衛生都市パラマタに加えて、人口が急増しているシドニー西部を第3の中核都市と位置付けている。新空港を中心に、航空や国防関連企業を誘致し、鉄道・道路インフラを整備するなど新都市建設を進めている。
連邦政府は、新空港を含む西シドニー新都市全体の建設・整備に190億豪ドル(約1兆7,700億円)を拠出する。

将来的には、開港時に運用する第1滑走路に加えて、平行した第2滑走路を増設する構想があり、用地も確保している。
今後、ターミナル内の商業施設や航空会社のラウンジの内装工事などを進める。連邦政府によると、開港に向けた準備は計画通りに進んでいるという。テスト飛行などを経て、26年後半には最初の商業フライトが離陸する見通しだ。
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