オーストラリアで同性の新婚カップルは年間何組くらいいるの?

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婚姻数全体に占める割合は4%弱

 オーストラリア統計局(ABS)は23日に発表した婚姻・離婚統計(2024年)で、同性同士の婚姻数も公表している。これによると、24年に婚姻届けを出した男性カップルの数は1,893組(9.1%増)、女性カップルは2,622組(0.1%増)だった。同性婚が新婚全体に占める割合は、男性同士、女性同士の合計で3.73%だった。

 オーストラリアでは、1978年に初めて同性愛者の祭典・パレード「シドニー・ゲイ・レズビアン・マルディ・グラ」が開催されるなど、早くから性的少数者の差別撤廃と地位向上を目指す運動が盛んになった。

 同性婚は、01年に解禁したオランダをはじめ欧州などの主要国に遅れる形となったが、17年12月に法律で認められた。現在では、国際的に見て同性婚の割合が最も多い国の1つとなっている。

 経済協力開発機構(OECD)の統計(2022年)によると、OECD加盟主要国の中で解禁された国の同性婚の割合は平均2.3%だった。オーストラリアは3.2%(21年)と平均を大幅に上回り、スペイン(3.4%)、コスタリカ(3.4%)、英国(3.3%)に次いで3番目に高かった。

 また、オーストラリアの同性婚カップルには、女性同士の割合が高いという特徴がある。女性同士の同性婚カップルの割合はOECD平均が56%だったが、オーストラリアは62%と、フィンランド(69%)、ルクセンブルグ(69%)に次いで2番目に高かった。

■ソース

Marriages and Divorces, Australia(ABS)

Martial and partnership status, SF3.1 Marriage and divorce rate(OECD Family Database)

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