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グローバル教育特集 2024
岐阜県可児市に所在する帝京大学可児高校は、学生寮を完備した英語で学ぶ「国際バカロレア（IB）コース」を備える文武両道の私立学校だ。日本及び海外の大学に進学できる教育プログラムを提供する同校のIBコースの特色やカリキュラム、サポート体制などについて、話を伺った。
──帝京大学可児高校IBコースの特色を教えてください。
本校のIBコースでは、高校３年間で大学での学習に困らないアカデミックな英語力を身に付けることができます。英語ネイティブの優秀な教師陣の熱心な指導の下、外国語（日本語）や音楽･体育などの実技系科目を除き、ほとんどの単位を英語で取得することで、母国語に加えて3年間でアカデミックな英語及び日常レベルの日本語が使えるようになります。
卒業時には日本の高校卒業資格が得られることに加え、国際的な大学進学認定資格「IBディプロマ」も取得できるため、努力次第で日本のトップクラスの大学はもちろん、世界の名門大学に進学することが可能です。高校2〜3年生の2年間で学ぶIB大学入学資格「ディプロマ･プログラム（DP）」を修めることで、世界100ヵ国以上の約50 0 0の大学に出願できることは、海外の大学への進学を視野に入れている生徒にとって魅力的な選択肢となります。
──IBコースのカリキュラムや目指すスコア、進路指導について教えてください。
本校には日本人だけでなく、海外からも優秀な生徒が集まっているため、それぞれのニーズに応えられるようにカリキュラムを弾力的に組んでいます。IBDPの選択科目では、理系大学からも高く評価される「Mathematics: Analysis and Approaches」「Chemistry」「Biology or Physics」など標準コースに加え、ハイレベル･コースを選ぶことができ、理系進路に強いカリキュラムを構成している点も強みです。理系科目の充実と共に、経済・経営関係の科目や心理学なども履修できます。また、DPの最終試験では
45点満点中、合格最低点は24点ですが、本校では全員が35点以上を目指しています。大学出願時にはエッセイや自己推薦文など、さまざまな書類も必要ですが、少人数制のメリットを生かし、全教員によるきめ細やかなサポート体制を整えていることも大きな特長です。
──学生寮も完備していると伺っています。
名古屋からの通学も可能な立地ですが、学校から徒歩5分ほどの場所にボーディング（国際学生寮）を完備しています。寮での生活を通じて、自律性やコミュニケーション力が身に付く点も本校の特色です。必要なものは全てそろった最新鋭の学生寮で、専任の寮長が生徒のメンタル面をきめ細やかにサポートします。また、休日も含め朝･昼･晩の3回にわたり栄養バランスの優れた食事を提供し、生徒の心身の健やかな成長を促します。
寮費を含む学費は、欧米の一般的なボーディング･スクールのおよそ半額程度で、時差も少なく、日本ならではの安全な環境で安心して世界標準のIB資格取得を目指せる点も魅力の1つです。多様な国からの仲間たちと、英語ネイティブの教師陣のサポートを受けながら、未来の可能性を大きく広げるための3年間を過ごすことができます。
──IBコースの生徒像及び、試験内容についてお聞かせください。
未来社会を生き抜いていくために、語学力やコミュニケーション･スキルや人を思いやる温かな心を培って欲しいと思います。IBプログラムは「全人教育」であり、有名大学に入るため、英語が上達するためだけの教育プログラムではありません。本校ではそのことを念頭に置いて教師陣が生徒と接しています。
入学のための筆記試験は数学と英作文です。もちろん設問は全て英文で、解答も英文が求められます。また、面接試験を通して、英語力（リスニングとスピーキング）の確認及び、同プログラムに対する意欲が審査されます。
──入学のタイミングや転校の受け入れ、入試について教えてください。
本校は9月入学のため、英語力に自信がなくても9月までに英語を集中的に学び、準備する期間を設ることが可能です。また、日本国外への進路を希望して中高一貫校から転校してくるケースや、条件を満せば高校2年でも受け入れが可能など、生徒の進路選択を最優先した柔軟な受け入れ体制を整えています。オーストラリアからの帰国生の入学実績もあります。
2024年度の入試は、1〜6月にかけて全6回実施され、5月以降は、5月18日（出願期間：5月2日〜13日）、6月8日（出願期間：5月27日〜6月3日）の予定です。試験会場は、帝京大学可児高校または東京会場（帝京大学・霞ヶ関キャンパス）となります。海外から受験する場合は、オンライン入試も可能です。
── 最後に、日本での進学を検討しているお子様を持つ保護者、IBコースに関心を持つ読者の方々に向けてメッセージをお願いします。
本校のIBコースは、2022年にスタートを切ったばかりですが、さまざまなバックグラウンドを持つ多国籍な選りすぐりのIB専任教員が生徒の学校生活を全力でサポートしています。本校のIBプログラムを通じて、先行き不透明な変化の激しい国際社会の中で、生涯にわたりたくましく生き抜いていける力を身に着けて欲しいです。学校や寮の見学を希望する人は、ぜひご連絡ください。
Teikyo University Kani High School IB Course
●住所: 〒509- 0237 岐阜県可児市桂ケ丘1-1
●Tel: +81 574-64-3211
●Email: ib.teikyo.kani@gmail.com
●Web: www.teikyo-kani.ed.jp
