
オーストラリアの大手法律事務所ジョンソン・ウィンター・スラテリー(JWS)と、日本を本拠とするTMI総合法律事務所(TMI)は9月25日、シドニー市内のJWS本社で、日豪両国のさらなる関係強化を祝う晩餐会を共催した。
会場には政財界や法律関係者らが多数出席。元オーストラリア首相トニー・アボット氏、前駐豪日本国大使の山上信吾氏が特別ゲストとして登壇し、両国の外交・経済関係の重要性と今後の展望について語った。
午後5時30分のプレ・ディナードリンクを皮切りに、オーストラリア室内管弦楽団(ACO)による弦楽四重奏の特別演奏が行われた。続くディナーでは日本の食文化に着想を得た料理が振る舞われた。終盤には日本産ウイスキーを楽しむバー・スペースも用意され、参加者たちは和やかな雰囲気の中で交流を深めた。
TMIは2025年、JWSシドニーオフィス内に「シドニーデスク」を設置。オセアニア法務に詳しい長井真之弁護士が常駐している。
長井弁護士は、今回の提携とイベント開催の意図について「JWSはオーストラリア国内では高い評価を得ていますが、日系企業にはまだ十分知られていない部分もあります。今回、山上前大使やアボット元首相のご協力を得て、『こうした国際的な協働ができるアライアンスである』ということを示したかった」と話している。
また「日本の大手法律事務所として、現地の企業を日本的なきめ細やかさで支援し、短期的な利益ではなく長期的な関係構築を重視していきたい。オーストラリアは法制度が複雑で変化も早いが、その中で日本企業の目線に立ってしっかりとサポートしていくことが我々の使命」と述べ、現地での法務支援に強い意欲を示す。
両事務所は今後も法務を通じた日豪間のビジネス連携を強化し、相互理解の深化に貢献していく方針を示している。
Johnson Winter Slattery(ジョンソン・ウィンター・スラテリー)
オーストラリアを代表する独立系法律事務所の1つで、企業法務、M&A、訴訟、競争法、エネルギー法など幅広い分野で国内外の企業をサポート。シドニー、メルボルン、アデレード、パースなどに拠点を構える
公式サイト: www.jws.com.au
TMI総合法律事務所
1990年設立。東京を本拠に、国内外の法律・知的財産・ビジネス分野における総合的リーガルサービスを提供。ロンドン、シンガポール、バンコク、上海、ハノイなど海外拠点も展開し、グローバルなネットワークを活かして日本企業の海外展開を支援。2025年、JWSシドニーオフィス内に「シドニーデスク」を設置し、日豪両国の経済・法務の連携と友好関係の強化に貢献している
公式サイト: www.tmi.gr.jp