City Winery Brisbane
シティー唯一のワイナリーで、独創的なワインが楽しめる
「City Winery」はその名の通り、一部のワインを店内でも製造しており、壁側にはワインを熟成している樽がずらりと並ぶ。
オーナーのアダムと、ワイン・メーカーのデイブに同店をオープンした経緯を聞いた。
「ワイナリーは郊外にあり、特別な時に行くイメージがあるでしょう。もっと気軽にワインの魅力を感じて欲しくて、シティーに開店したんだ」とワインに対する熱意を教えてくれた。
同店では、ブドウの収穫から果実の踏みつけ、ボトリングまでワイン製造の一連作業を体験できるツアーや、店内で楽しめるワイン・ブレンディングなど、多岐にわたるイベントが随時行われている。それぞれのフード・メニューと相性の良いワインを紹介してくれるのもうれしい。
今回は、お薦めのフード・メニューとワインの組合わせを紹介したい。
前菜:自家製ブリオッシュとマッシュルームのパテ & サンジョヴェーゼ・ロゼ
芳醇なパテのうまみと、ブリオッシュの濃厚なバターの風味が驚くほど合う。添えられている2種類のキノコのソテーはジューシーで、それぞれ異なる触感が楽しい。同店一番人気のロゼと合わせると、フルーティーな味わいで食が進む。
鰆のグリル & ヴェルメンティーノ
シーフード・ベースとグリーンオニオン・オイルのソースの中に、グリルされたオレンジとムール貝のうまみがぎゅっと閉じ込められている。淡白ながらも上品な甘さの鰆(さわら)にぴったりなソースだ。少し酸味のある、爽やかな香りのワインのヴェルメンティーノとは相性抜群。
魚は仕入れの状況によって変わるので、注文時に確認を。
デザート:マンダリンのチーズ・ケーキ & モスカート・ジャッロ
さっぱりとした青リンゴのジェラートと、リッチなチーズ・ケーキの調和がすばらしい。辛口ながらターキッシュ・デライトのような甘い香りの白ワインは、食後酒にもぴったり。
同店は3店舗展開しており、いずれもシティーからアクセスしやすい立地に位置している。日常から離れて、気軽にワイナリーで飲めるぜいたくを体験してみては。
RESTAURANT DATA
City Winery Brisbane
住所:11 Wandoo St., Fortitude Valley QLD 4006
営業時間:火・水12PM~10PM、木~土12PM~11PM、日12PM~9PM、月休
Tel: (07)3854-1392
web: www.citywinery.com.au
このコラムの著者
取材・文・写真=大山芙佳(ふうか)
日豪プレス歴2年目。営業、編集、アート部を渡り歩き現在はオンライン部に配属中。無類の酒好き。渡豪するにあたりハイボール用のタンブラーを第一優先事項として持参するくらいにはウィスキーが好き。長年住んだブリスベンで、こだわりの一杯が飲める場所を夜な夜な探している。