親子で作ろう!元気が出る食卓
栗きんとん
明けましておめでとうございます。2020年は「子年」に当たり、新しい十二支のサイクルが再びスタートする年です。また、東京で2回目のオリンピックが開催される年でもあり、何かと話題が多い年になりそうです。個人的な話になりますが、私もオリンピックのボランティアに参加する予定です。過酷な夏に開催されるため、選手を始め、観客、関係者の方々が熱中症にならないよう、また、無事に終了することをひたすら願う次第です。
さて、今回は電子レンジでもできる簡単栗きんとんをご紹介いたします。栗きんとんは、おせち料理に必ず入っているおかずの1つですが、もともと「金団(きんとん)」は金の団子もしくは金の布団という意味で、転じて金塊や金の小判などに例えられ、商売繁盛・金運・財運をもたらす福食として、正月のおせち料理の定番となったようです。
今回は、さつま芋をホクホクに仕上げるため、電子レンジを利用しました。こちらのかぼちゃやさつま芋は日本のものと比べて水分が多く、普通に煮るとどうしてもベチャッとした感じになってしまいます。電子レンジ加熱は水を加えないので、野菜の持っている水分だけで、おいしく、うまく調理されます。
通常なら、栗の瓶詰を使うところですが、今回は、栗のペーストを中に包み込みました。栗のペーストは、砂糖入りと砂糖なしがあります。砂糖入りは大変甘く、また柔らか過ぎるので、茶巾にする場合は扱いにくいです(鍋や電子レンジで水分を蒸発させると利用できます)。もし、茶巾にしないのであれば、どちらでも全く問題ありません。砂糖入りを使う場合は、栗の甘みだけで十分ですので、さつま芋自身には砂糖を加えないでお試しください。
「栗きんとん」のレシピ
材料(2人分)(1TBS=20ml、1tsp=5ml、1cup=250ml)
さつま芋 | 200g(皮付きで約300g) |
砂糖 | 50g |
みりん | 1TBS |
塩 | 1/4 tsp |
栗の缶詰(砂糖なし) | 100g |
砂糖 | 20g |
作り方
- さつま芋は皮を厚めにむき、2センチ角ぐらいに切り、すぐに水に放つ。1度水を換え、約30分ほどアク抜きをする。
- 電子レンジ容器に水を切ったさつま芋を入れ、蓋をして700wで約6~7分程加熱する。竹串がすっと刺さったらOK。
- フード・プロセッサーに②とみりん、塩、砂糖と共に入れ、ペースト状にする。ここで、もし柔らか過ぎたら、鍋か電子レンジで水分を飛ばす。電子レンジで水分を飛ばす場合は、平皿に広げ、よく絞ったペーパー・タオルを乗せて、ふたをせず電子レンジで1分ほど加熱して固さを調整する。8つに分けて小さなボールを作っておく。
- 栗のペーストは砂糖と混ぜ合わせ、小さなボールを8つ作っておく。
- さつま芋が外、栗が中になるようにして、よく水気を絞ったふきんで茶巾に絞る。
才川須美(さいかわすみ)
管理栄養士&食育インストラクター。現在、シドニーで料理教室を開催中。グループ・レッスンでは、日本食をベースにしたおいしく、簡単に作れるおもてなし料理を中心に教えており、男性参加者も多い。また、精進料理のクラスも大変好評で、豪寿庵など自宅以外でも定期的にクラスを開催している。子ども向けクラスは、ホリデーごとに家庭科のベースとなる料理と洋裁を中心に行っている
Web: www.sumiskitchen.com、www.shojin-ryori.com.au