ゴールド・コーストで女性、蓋に挟まり死亡
街角に並んでいる大きな鉄箱は「チャリティ・ビン」と呼ばれるもので、慈善団体が運営し、市民が販売価値はあるが不用とする品物、通常は衣類を投げ込んで寄付するためにある。寄付された品物は慈善団体の「オプ・ショップ」と呼ばれるリサイクル・ショップで販売され、売り上げが慈善活動に充てられる。
このチャリティ・ビンに入り込んで出られなくなったり、寄付された物を盗もうとしたり、投げ込んでから気が変わって取り出そうとしたりして助けを呼ぶ結果になることがたまに報道される。この鉄箱の蓋は出入りを防ぐように設計されており、最悪の場合にはゴールド・コーストで起きたような死亡事件にもなる。
ABC放送(電子版)が伝えた。
4月5日朝、QLD州ゴールド・コーストのバーリー・ヘッズの人通りの多いショッピング・センターに備えられた鉄箱の蓋から女性の体がぶら下がっているのを通行人が発見し、緊急番号のトリプル・ゼロ(000)に通報した。
警察官や消防救助局員が出動したが、女性(43)は既に死亡しており、警察では、女性が箱の中の寄付物を取り出そうとして蓋のメカニズムに挟まれて身動きが取れなくなったものとみている。
リス・ワイルドマン警視は、「チャリティ・ビンに入り込むことは犯罪だ。この事件はよからぬことをしようとして、気の毒なことに死亡した事件として処理することになる」と語っている。
また、チャリティ・ビンの蓋についても、「蓋は、物を投げ込めるが取り出せないようなメカニズムになっており、ちょっとやそっとでなんとかなるようなものではない。蓋を通して内部の物を取り出そうとすることがどれほど危険なことか、今回の事件が実証してしまった。チャリティ・ビンに潜り込む行為はビン・ダイビングと呼ばれて珍しいことではないが、ビン所有者の団体から訴えがあれば犯罪として扱われる。冬などには寒さをしのぐために鉄箱に入り込み、そのまま出られなくなって助けを呼ぶ事故が時々報告されている」と語っている。
■ソース
Gold Coast police warn against bin diving after woman found dead hanging from charity bin at Burleigh Heads