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ボンダイ・ビーチの壁画にカギ十字の落書き20個

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砂浜に沿った道路に民族憎悪のナチスのシンボル

 日本でも芸能人がナチスの衣装を着けて国際的な批判を浴びることがあるが、世界から様々な文化、民族が移民で集まってきているオーストラリアでは、ユダヤ人、障害者、ロマ、自由主義者から共産主義者まであらゆる批判者を大量虐殺した過去のドイツのナチスのシンボルであるカギ十字は遊びや冗談では済まされない。

 2月10日、ボンダイ・ビーチの砂浜に沿ったクイーン・エリザベス・ドライブのフェンスの壁画にカギ十字が20個落書きされていた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 同日早朝、「悪意のこもった破壊があった」という通報で駆けつけた警察官がこのカギ十字を発見しており、土曜日の夜から日曜日未明にかけて落書きされたものと見られている。

 警察発表によれば、ボンダイ・ビーチで20個の落書きが見つかった後、ボンダイ・ジャンクションのエブリー・ストリートでもカギ十字の落書き3個が見つかっており、警察では目撃者の通報を求めている。

 NSW州のユダヤ人代表者会議のビック・アルハデフCEOは、この落書きを、「カギ十字は最悪の民族憎悪のシンボル。善意を持つすべてのオーストラリア人は一致してこのショッキングな行為を弾劾するだろう。ユダヤ人コミュニティはこのようなむき出しの民族憎悪に非常な不快感を感じている」と語っている。

 また、ジョン・ウェークフィールド・ウェーバリー市長も、「カウンシルはこのような落書きに不快感を表明している。また作業員が落書きを消す作業を行っている。オーストラリアの多文化社会、特にすべての公正な意識の人々にとってカギ十字が非常に陰鬱な気持ち、不安、恐怖、不快感をもたらすことは十分に知っている。この国の多様な文化が共存する社会にあっては民族差別主義は許容されない。ウェーバリー・カウンシルもウェーバリーの地域社会も一致団結して反ユダヤ人主義と民族憎悪犯罪に対して立ち上がるだろう」と語っている。

 ウェントワース選挙区選出のケリン・フェルプス連邦下院議員も、「オーストラリアを象徴するボンダイ・ビーチにこのような反ユダヤ主義の動きが現れたことを非常に不快に思う」と語っている。
■ソース
‘Ultimate race hatred’: Bondi Beach mural defaced with 20 swastika symbols

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