裸火禁止令下ドラム缶でゴミ焼き、燃え広がる
NSW州北部からQLD州との州境にかけての地域各所でブッシュファイアが燃え続けており、最悪の火災ではすでに民家6戸が全焼、5戸が半焼している。
ABC放送(電子版)が伝えた。
ティンガ、タブラム、さらに州境の町ワランガラで燃え続けていたブッシュファイアも2月14日には下火になり始めている。特に北部高原地域のティンガ付近で発生した火災は17,000ヘクタールを焼き、2月13日には全半焼11戸になり、ティンガ村の存在を危機に陥れていた。
また、ティンガの北東、タブラムでも5戸を焼いており、郡部消防局(RFS)職員が被害状況の検分を行っている。また、ワランガラでも13日夜に3戸を焼いている。
ティンガの火災は14日午後2時30分には「監視」レベルになり、RFSでも人家への危険はかなり低くなったと発表している。ただし、RFSは、「火災は下火になっているが、煙と火の粉がまだ残っているため、危険が去ったわけではない」と住民に注意を呼びかけている。
また、3,000ヘクタールと5戸を焼いたタブラムの火災に関して、40歳の女性を失火容疑で起訴した。女性は、火災の危険がきわめて高い時に自宅の裏庭でゴミを燃やし、その火が周辺に飛び火したとされている。
ワランガラのブッシュファイアも「監視」レベルに引き下げられているが、まだ各所で燃え続けている。また、15,000ヘクタールを焼いており、鎮火には至っていないが、気温が下がるなど気象条件が好転しており、民家などの財産を守る条件は良くなっていると発表している。
ティンガでは、人口800人の村の周辺に1,200ヘクタールの入会地があり、木も生えていない草地の草はすっかり牛に食べられて可燃物がほとんど残っていない状態だったため、大災害を免れている。
■ソース
Tingha homes destroyed but firefighters reducing threat to properties