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VIC州南西部のオットウェイ山地でノラネコ猛繁殖

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豪の生態系崩す移入動物の野生化問題

 オーストラリア全土で野生化した飼いネコは年間何百万もの在来種動物を捕食していると推定されている。

 メルボルン大学の研究チームの行った新研究によると、VIC州南西部のオットウェイ山地に棲息するノラネコの面積当たりの頭数は全国平均の3倍にのぼるとされている。

 生物科学部のマシュー・リース博士課程研究者は、2017年11月に野生化したキツネの毒餌散布実施前と実施後の期間にオットウェイズ地域西部の2箇所に240台の動作検知カメラを設置した。

 リース氏は、「キツネはより大型で、より強力であり、天敵としてはネコより上位にいるから、毒餌散布でそのキツネが減ればノラネコにとってはどういうことになるかを調べた」と述べている。

 その結果、「2017年にオットウェイズ地域の一部で毒餌散布が行われた結果、キツネの個体数は減ったようだが、その地域では推定で1平方キロあたり1匹のノラネコがいる。単純な説明では、オットウェイ山地は通年で多雨であり、生産性が高いため、ネコにとっても餌になる生物が多くいると考えられる。ノラネコにとって餌が豊富にある場合、ネコの縄張り範囲は小さくなり、他のノラネコと分け合うことをするようになる」と述べている。

 リース氏は、個体の模様や大きさ、傷などからノラネコを見分けられるようにして、森林一帯でネコの動きを追跡した。オットウェイ山地は見かけは自然が手つかずのままで残っているように見えるが、ノラネコは在来種生物にとっては目立たないが大きな脅威になっている」と述べている。
■ソース
Victoria’s Otway Ranges are home to a thriving population of feral cats

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