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シドニー地域に再び水道使用制限間近の予想

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11カ所のダム貯水量毎週110億リットル減少

 オーストラリアの広い地域にわたって旱魃が続いており、シドニー都市圏でも水源地のワラガンバ・ダム湖などの貯水量が毎週110億リットル、約1,100万トン減少している。

 現在の貯水量は2017年4月の貯水量に比べて41%低下しており、上水道使用制限が発令されるのも時間の問題と見られている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 NSW州のダム貯水量報告によれば、今後3ヶ月以内に旱魃がおさまらなければ上水道使用制限が発令されることになると発表されている。

 大シドニー地域の上下水道を管理するシドニー・ウォーターによれば、大シドニー地域にある11カ所のダムの貯水量は過去何十年にも見られなかったほどの速さで減っており、一方、調査では住民の62%が渇水の危険に気づいていない。ダムの有効容量に対する貯水量の貯水率が50%未満に下がればステージ・ワンの上水道使用制限が発令される。

 2017年4月には11カ所のダムの貯水量は合計有効容量の96%だったが、現在では貯水率は55%に下がっており、毎週0.4%ずつ下がっている。

 ステージ・ワンの使用制限では、敷地の堅い表面に撒水することが禁じられ、庭の撒水は午前10時から午後4時まで禁止されるなどの措置がある。

 シドニー・ウォーターでは、「最近、貯水池に流れ込む水量は1940年以前からでも最低レベルになっている。そのため、この2年間で貯水率は大幅に下がっている。旱魃が農村地帯だけで起きていると思うのは誤解だ。シドニー市民は毎週110億リットルの水を使っているが、住宅も事業所ももっと節水に努めてもらいたい」と語っている。

 カーネルにある脱塩淡水化施設は、ダムの貯水率が60%を割った2019年1月以来稼働を開始している。
■ソース
Water restrictions loom for Sydney as drought continues to impact on dam levels

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