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NSW州労働党新党首にジョディ・マッケイ氏決まる

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3月選挙以来3か月ぶりにクリス・ミンズ候補破り

 2019年3月のNSW州議会選挙で労働党が敗北し、マイケル・デイリー党首が引責辞任した後、新党首選びで難航していた。最終的にシドニー都市圏南部コガラ選挙区選出で党右派のクリス・ミンズ氏と、インナーウェスト、ストラスフィールド選挙区選出の党右派、ジョディ・マッケイ氏との一騎打ちになり、マッケイ氏が新党首に選ばれた。

 労働党はケビン・ラッド労働党連邦政権期に党首選挙に厳しい規則を設け、今回初めてその規則に則り、一般党員ブロックと党議員ブロックがそれぞれ投票し、両ブロックを同じ比重で集計して党首を決めている。

 6月28日に投票が締め切られ、29日に開票結果が明らかにされた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 開票の結果、マッケイ候補が一般党員10,800票のうち63%を獲得し、党議員票もマッケイ氏が29票、ミンズ氏が21票という数字になった。

 NSW州議会ではグラディス・ベレジクリアン保守連合州首相とマッケイ労働党党首との女性リーダーが顔を合わせることになる。

 マッケイ氏はクリスティナ・ケネリー労働党州首相期に州政府閣僚を務めたことがあるが、NSW州腐敗摘発独立調査委員会が州議会やニューカッスル市の政治家の腐敗を調査し、10人を超える政治家が訴追を逃れるために政界引退した時にニューカッスル選挙区選出のマッケイ氏は労働党政治家の腐敗を証言し、廉潔な政治家として称賛を受けたが、2011年の選挙で一旦は落選、2015年にストラスフィールド選挙区から立候補し、当選している。

 マッケイ氏は現在49歳、ミンズ氏は39歳で、ミンズ氏は2015年前の政界入り以前から将来の労働党党首の器と嘱望されてきた。2018年にはデイリー氏と党首争いをしたが、敗れている。今回もミンズ氏は「世代交代」を訴えたが、労組系党員からは反発を受けていた。また、マッケイ氏は閣僚歴もあり、知名度で勝っているが、将来的にミンズ氏が党首になる可能性は残っている。

 すぐに副党首選びが行われるが、伝統的に右派の党首、左派の副党首という形になっており、ベテラン議員のペニー・シャープ現副党首とスワンジー選出のヤスミン・キャトリー議員との副党首争いになる見通しが強い。
■ソース
Jodi McKay wins NSW Labor leadership from Chris Minns after three-month process

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